女性 59歳 主婦
症状:胸部の痛み
現病歴
胸部の右側に締めつけられるような痛みが発症し、翌日になっても同じ症状が続いたので、来院された。
鑑別診断
帯状疱疹の既往歴はなし。
触診の結果、痛みのある部位は第5肋骨と第10肋骨の間であった。また、この部位に触れると痛みが強くなり、指圧すると痛みが軽くなった。しかも、片側性なので一過性の胸の痛みではないことは明らかであった。呼吸に伴って痛みが生じている点から考えても、間違いなく肋間神経痛だと思われた。
治療法
最初の1週間は毎日、その後は2日おきに、発痛部位と肋間神経が脊柱から出る部位に鍼とお灸による治療をしたところ、3回目から痛みが軽減され、約1ヶ月半で完治した。
ヘルペスによって肋間神経痛になったケースは長引く傾向が強いが、そうではなかったので完治するまでの時間が短かったケースである。
治療によって完治した後、同様の症状は出現していない。