40代　女性　会社員（コロナ禍になってリモートワーク）
症状：後頭部から右側頭部の痛み

現病歴

もともとデスクワークで慢性的に頭痛はあったが、コロナ禍で出勤数が減り家でもデスクワーク中心の生活でストレスを感じている。最近ではこめかみ付近が痛くなることが多く、天候の変化で痛みが出やすい。
来院された日の朝は朝から頭痛がひどく、どうにかならないものかと直接、ハリアップ丸ビル院に相談された。
来院されたときは顔色も悪く、辛そうだった。

鑑別診断

拍動まではないが右側頭部の痛みが強い。痛みが片側性で吐き気を伴いストレスが引き金による片頭痛と僧帽筋や菱形筋、板状筋の筋緊張が強いことから緊張型頭痛の混合型と判断した。
仕事の合間で治療時間が30分程しかとれないため、脳疲労に特化した脳神経疲労コースを選択された。

治療法

頚部から肩部、側頭部の張り感が強い。
交感神経が優位になっているため、睡眠も浅く過緊張状態が続いていると思われる。25分のコースのため、頚部から肩部と頭部中心の施術を。
片頭痛は、頭部の血流を促すと血管拡張によりさらに頭痛が悪化するので、触診しながら施術を進める。水牛鍼を使用しているので、頭部のコリはもちろん、熱感を除去できるのが利点。
百会（ひゃくえ）周辺も水牛鍼で刺激し、常にマスクで圧迫されている側頭部も緩める。眼精疲労も原因で視神経周辺の後頭部にもアプローチし、呼吸が深く安定するよう緊張を緩和。
施術途中で寝息も聞こえ、リラックスしているご様子でした。
「施術後は頭痛が軽減し、視界が明るくなり目が開いた感じがする。マッサージを色々受けてきたが、こんなに軽くなったことがなくて、今までで一番良かった。すっきりした。」と表情明るく話してくださったことが嬉しい。

お時間がなく応急処置のような治療でしたが、25分のコースでも症状を緩和することができます。
ですが痛みを繰り返さないためには、根本原因にアプローチし問題解決することが大事です。
後頭部、頚部の詰まり感以外に、精神的ストレスや長時間座りっぱなしによる腰背部にも負担かかっていると考えらケースは、全体的な治療を勧めています。