女性 40代 専業主婦
主訴:右顔面部の三叉神経領域の痛み
既往歴
5年前に子宮頚癌、子宮全摘
2年前にヘルペスウイルスによる帯状疱疹、右顔面部の三叉神経痛
現病歴
2年前に帯状疱疹(ヘルペス)を患い、首から顔の右側にかけて発疹が出た。その際に、右の口周りや頬にピリピリとした痛みを感じるようになった。
ヘルペスが発症してからすぐに病院へ行って診察を受け薬を服用したことで、ヘルペスの症状は治まったが右耳の後ろ、右目の周囲に帯状疱疹の発疹が残存。
来院される2週間ほど前から寒さが強い日があったこと、睡眠時間が短くなり疲れが出ていたことで右口周りの痛みが再発した。歯の噛みしめや頬を触ったときに痛みを感じるようになり、以前のような症状を再発したくないと、顔面神経麻痺・三叉神経痛と顔の症状に特化した鍼灸院を探しドクター・リウ鍼灸院 西新橋院に来院された。
鑑別診断
身体の冷え、睡眠不足により免疫力が低下してしまいヘルペスウイルスの再燃、それにより末梢神経に影響を及ぼし三叉神経領域で痛みが出現したと考えた。
治療法
神経の賦活化、自己免疫力向上を目的として、症状の出ている三叉神経の3枝付近を鍼でアプローチし、耳周囲の発疹を囲むように点灸を。
子宮を全摘されていることもありホルモンバランスを整えること、また腸内の動きを活発にすることを目標として腹部のマッサージを行った。
免疫力を高めること、末梢神経の状態を良くするためにも腸内環境を良い状態で保つようビフィズス菌サプリメント ベイビーフローラの提案、腹部マッサージのセルフケアを指導した。
前回の治療後、口周りの痛みの頻度は減少したが朝顔を洗うときなどふとしたときにまだ痛みが生じることがある。
内臓の働きをより高めることを目的として、前回の顔面部、耳周りのアプローチに加え、より自律神経バランスの調整を目的とした頭のマッサージや首肩周りの鍼・マッサージを行い、筋緊張緩和を図った。
治療後、右頬を触った感じ、歯を噛みしめた感じは痛みが軽減していた。