女性 30代 会社員(デスクワーカー)
症状:ぎっくり腰
発症時期:2021年4月
現病歴
いままで腰痛など感じたことがなかったが、来院される3日前に急に腰が痛みだし、その日の夜は寝返り、咳もできない状態だった。
次の日には痛み止めを服用。ピルを飲み始めたことによる血流の悪化かと思いお風呂に浸かったが痛みは変わらず、翌日は家の近くの鍼灸院へ。
腰に鍼を打ち、冷やす、を繰り返していた。劇的には変わらず。
翌日に整形外科を受診し、コルセットを処方、電気をかけてもらった。
ドクター・リウ鍼灸院に来院したときは夜で、整形外科の受付時間が終わっていたため、職場近くの渋谷院に来院された。
鑑別診断
胸椎10番から腰椎2番の高さ、やや右側に熱感、腫脹、圧痛あり
動作時痛、安静時痛もあり、歩くのもままならない状態。
疼痛部位から右腸肋筋の筋損傷による腰痛と判断した。
治療法
動作時痛があるのでゆっくりうつ伏せになってもらい、痛みで緊張している頚部、肩甲間部、下肢に指圧マッサージを。
膝裏の委中(いちゅう)、全身を繋いでいる膀胱経の気血の流れを良くするためしっかり指圧。
熱感、腫脹もあるため患部を冷やしながら頚部の天柱(てんちゅう)、風池(ふうち)、大椎(だいつい)、患部、志室(ししつ)、殷門(いんもん)、委中(いちゅう)、承山(しょうざん)、アキレス腱部に単刺をし、腰部の抵抗運動。
その後に横向きで肩甲骨のストレッチ、風市(ふうし)へ単刺をした。
腰の痛みからすり足歩行になっており、背部から腰部の筋緊張だけでなく足への負担がかなり大きいと考え、内転筋のマッサージを行った。
最後にもう一度抵抗運動をして治療終了。
施術後、来院されたときより痛みが軽減し、体位変換がスムーズになり歩きやすくなった。