女性 50代 パート
症状:膝関節痛
発症時期:2021年5月
現病歴
ストレッチ時や長時間歩いた時に膝の内側が痛くなる。体重が増えたことも影響しているのだろうと自覚されている。
このまま痛みを抱えたまま生活するようになると、仕事もあるし、これまでできたことができなくなるのではないかと心配になり、膝関節への負担が大きくならないうちに治療しようとドクター・リウ鍼灸院に来院された。
鑑別診断
立った時に骨盤が後傾していて股関節が外旋し、O脚(両膝が外側に曲がってしまい左右の膝がつかない状態)がある。
デスクワークが多く猫背姿勢がみられる。臀部の筋肉が硬くなっている。(O脚の状態が長く続き、関節への負担が増加すると軟膏がすりへり変形性膝関節症のリスクが高まります。)
長年の前傾姿勢、O脚の影響の影響があり、運動不足で急にストレッチをしたことや体重増加で膝に負担がかかり痛みが出現している。
膝関節痛の痛みの元となっている筋肉と、O脚の原因となっている骨盤周りの筋肉に対してアプローチすることを共有し治療開始。
治療法
O脚はこれまでの日常生活の積み重ねによっておきていることが多いです。
O脚の状態が続くと膝が外へずれようとする力が加わり、内側と外側の筋肉のバランスが崩れ痛みや違和感を感じるようになります。
膝の痛みの出ている場所と関連する筋肉とツボ、委中(いちゅう)、陰谷(いんこく)などに対して刺鍼し、膝の痛みの出発点となっているO脚の改善のために股関節、臀部(特に梨状筋・中臀筋)の筋肉に鍼とマッサージ整体を行う。
生活指導として大腿部の前と内側の筋肉を鍛える簡単なエクササイズと骨盤の立て方をアドバイスし、1回目の治療直後から痛みが改善。
現在3回目の鍼治療を終えて痛みは軽減しているが、長時間歩いた後など過度に関節に負担がかかると痛みが出る状態。
長年の姿勢のくせと筋力低下があるため、身体全体のバランスをとりながら週に1度の頻度で治療を継続されている。