30代 女性 会社員
症状:頭痛、眼精疲労
現病歴
1年前からコロナの影響で自宅でのテレワークと会社出勤の繰り返しとなり、環境が変わった。そのせいか慢性的に頭痛が続いている。
ロキソニンを飲むと頭痛は一一時的に和らぐが、気づけばまた頭痛が起こる状態の繰り返しで改善せず。職場が近くということもあり、痛みを早く治したいとハリアップ六本木ヒルズ院に来院された。
鑑別診断
触診をすると、こめかみ部分の緊張が強く出ている状態。他には後頭下筋や僧帽筋、肩甲挙筋など首から肩にかけての緊張が顕著。
自宅でも会社でもデスクワークで姿勢は巻肩による猫背。眼精疲労や睡眠の眠りも浅く、お腹の調子も悪くなりやすい。
仕事によるストレスで身体の緊張状態が続き、その影響で脳内の血流不足が生じ緊張型頭痛が続いていると考えた。
治療法
脳内への血流改善を目的に、頚部から肩周りを中心にマッサージをしたあと、天柱(てんちゅう)、風池(ふうち)、完骨(かんこつ)、上大椎(かみだいつい)、大椎(だいつい)、肩井(けんせい)、膏肓(こうこう)、腰部の経穴にも刺鍼。
自律神経バランスの調整目的に、上大椎に刺鍼後、赤外線をあて置鍼5分。そのあと、仰向けで腹部や緊張の強いこめかみあたりから側頭部をマッサージしリラックスしやすい状態に。
治療後は痛みに変わりいやすいこめかみ部分の緊張がなくなり、頭痛が消失。デスクワークで緊張が顕著だった首肩周りの筋肉も和らぎ、スッキリしたと仰っていた。
治療後の状態を維持するために、まず週1回の鍼治療を継続するよう伝え、セルフケアとして頭を支える頚部のストレッチを指導。
その1週間後に来院され、前回の治療から頭痛が再発することなく、眼精疲労・肩こりは多少あるものの良い状態を維持できている。