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ぎっくり腰:ぎっくり腰/鍼灸治療レポート9

男性 40代 会社員
症状:ぎっくり腰
発症時期:2021年4月

現病歴

慢性的に腰痛がある。デスクワークだが、仕事中に久々に重いものを持った際にピキっとなり、ぎっくり腰に近い痛みが出現。カレッタ汐留院に慢性腰痛で来院歴があったため、仕事帰りに来院された。
座ってから立つ時と歩く時が特につらく、掴まりながらでないと歩けない状態で来院。
足への痛みや痺れはとくにない。慢性的な腰痛は学生の頃からあり、ぎっくり腰も何度か経験がある。お酒は毎日飲む習慣で缶で3本ほど。

鑑別診断

座位姿勢で腰部前屈30度、後屈10度程で痛みが出現。
足首と臀部の冷え、腸脛靭帯やハムストリングなど下肢の緊張がみられる。
上記が関連し、日々の生活の中で疲労が蓄積されたことによる筋筋膜性の急性腰痛と判断した。

治療法

伏臥位にて首周りの経穴、天柱(てんちゅう)や上大椎(かみだいつい)、腰から下に向けての志室(ししつ)などのツボを用いて、血流増進を目的に全身へ刺鍼し、鍼の後に下肢の筋緊張緩和を目的にマッサージを。
座位にて整体を行い筋肉を緩めていく。
この時点で前屈の可動域が45度に広がり、痛みが多少軽減した感覚がある。
次に側臥位にて臀部と下肢の緊張を緩和し、腰への負担を軽減させるため、環跳(かんちょう)と陽陵泉(ようりょうせんに置鍼した。
施術後、前屈後屈の可動域が広がり、歩行時に違和感はあるものの痛みは消失した。
炎症による痛みの悪化を防ぐため当日は飲酒と入浴を控えるよう指導した。

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