男性 35歳 会社員(デスクワーク)
症状:眼精疲労、首こり
現病歴
主訴は長時間のデスクワークにより目が開きにくく、目がかすむこと。
今までは立ち仕事もあったが、コロナ禍によってリモートでのデスクワークが増えたそう。今までは気にしていなかったが、資料やパソコン、スマホなど見ていると文字がぼやける頻度が増え、後頭部の筋肉のこわばりが強く感じるようになった。疲れが溜まると締め付けられるような頭痛が2週に一度程起こることもあり、症状改善のため、以前に来院歴のある職場から近いハリアップカレッタ汐留院に来院された。
鑑別診断
梅雨の季節は低気圧や高湿度によって血液の循環が悪くなりがちである。
患者の話を深く聞くと、天気の悪い日に視界がぼやけてしまうことが分かった。気圧の変化や湿度によって、筋肉のコリが血流を停滞させてしまうことで頚部から顔面部への血液の循環に影響を及ぼしていると考えた。
治療法
仕事の合間に来院のため、鍼灸25分コースを選択。
頭を支えている頚部の筋緊張緩和と目周辺の血行改善を目的に治療することを共有し、治療を開始。
天柱(てんちゅう)、風池(ふうち)、完骨(かんこつ)、太陽(たいよう)などに単刺で刺激を与え、頚部のマッサージにてアプローチ。治療後はとてもスッキリし目が開きやすくなったとのこと。
脳内の血流増進のため、頚部、主に僧帽筋のストレッチを自宅で行うよう指導し、2回目の鍼治療は1週間後。以前に比べると調子が良く集中力がアップしたが、疲労が蓄積すると目がかすんでくるとのこと。
頚部周辺の筋緊張緩和と目周辺の血行改善に加えて、自律神経バランスの調整のため上大椎(かみだいつい)などに刺鍼。
3回目の治療では、疲労やストレスで緊張した神経を休ませるため、脳疲労解消のため脳神経疲労コースを提案し水牛鍼でアプローチした。
3回目の治療で目のかすみの頻度が減った。
まだまだリモートでのデスクワークが続くため、頭痛で悩まないよう状態をみながら来院されている。