20代 女性 会社員
症状:頭痛
現病歴
来院当日の朝、起きた時から頭が重かった。昼過ぎ頃から、はっきりとした頭痛になった。病院には行かず市販の頭痛薬を服用した仕事していた。
夜に会議があるため、それまでに痛みをなんとかしてほしいとハリアップに来院。今回は仕事中のため、鍼とマッサージ併用の25分のコースを希望された。
鑑別診断
問診をすると、頭痛の痛みの質は拍動性ではなく、頭の鉢が締め付けられるかの様なものとのこと。真顔の状態で、すでに眉間に縦じわが現れていることからも感じている痛みがかなり激しいものであることが察せられた。このところ仕事が忙しく、十分な睡眠が取れていないとも言ってた。
座位で触診すると、頚部から肩部の僧帽筋にかけて筋緊張が顕著に表れていた。睡眠不足、ストレス、首肩の凝りなどからくる緊張型頭痛と判断した。
治療法
施術時間が25分と短いため、施術範囲は首、肩、頭と局所に限定した。
最初に伏臥位で、肩首のマッサージ。肩井(けんせい)、上大椎(かみだいつい)、脊際、風池(ふうち)、瘂門(あもん)に単刺し、再度のマッサージで、脊柱起立筋、僧帽筋の筋緊張を緩めた。硬結が残った、頚部の板状筋に改めて単刺の刺激を入れた。
患者を仰臥位にして、前頚部・後頚部をマッサージ。あえて言葉はかけずに、弱い刺激の手技で睡眠へと誘導した、最後に目元周りと頭部のマッサージで施術終了とし、寝ていた患者を起こした。
施術後は良好。表情からも眉間のしわが消えていて、頭痛は治まっていた。
生活指導
頭痛の原因は明らかだったので、本日の仕事を終えたら、速やかに帰宅し十分な休息を取るよう指導した。肩・首の凝りは頭痛に発展することもあるので、凝りを感じたら限界に至る前に治療するよう伝えた。