変形性膝関節症について
変形性膝関節症の原因と治療例について
変形性膝関節症は、膝への負担によって軟骨が削れたり、骨棘(削れた骨が棘状になったもの)ができたり、膝の屈伸がしにくくなったりする疾患です。
また、関節に関節液が溜まる場合もあります(いわゆる膝に水がたまった状態)。
外傷など明らかな原因によって発症する『二次性関節症』と、明らかな原因は認められない(加齢など)『一次性関節症』に大別されます。
一時性関節症は発症のメカニズムが完全に解明されたわけではないのですが、通常、肥満とO脚の人がなりやすく、歩行時に膝を完全に伸ばすことができなくなります。
症状の進行によって、膝の周囲の靱帯が癒着し、筋肉も硬化して、いわば石膏で固めたようになるので、膝を完全に伸ばせなくなるのです。
また、膝が伸ばせないため、立った時に膝をやや曲げて立つようになります(ただし、稀に伸ばすほうではなく曲げるほうが難しくなることもあり、そうした場合は完全に伸ばすこと、完全に曲げることの両方が困難になる場合があります)。
また、膝の痛みにより歩行が不自由になると、運動量が減って、消費カロリーが減少するため、いよいよ肥満になり、水分代謝も悪くなるため、膝や足首の周囲がむくむ傾向にあります。
変形性膝関節症のよくある原因
先ほど肥満の人とO脚の人は膝関節症になりやすいと説明しましたが、肥満は膝に余分な体重の負荷がかかるため、O脚は膝のカーブにより軟骨の摩擦が強くなるためではないかと考えられます。
体重がかかる関節はどこでも大なり小なり擦り減りやすいのですが、中でも膝は最も負荷がかかる関節なので、歳月の積み重ねの中で加齢による変化を起こしやすいのです。
おもな症状は運動時痛で、歩行の開始時、階段の上り下り(特に階段を下りる時)、長時間に及ぶ歩行で膝に痛みが生じます(動かさなければ痛みはあまりない)。
基本的に片側性ですが、両側性の場合もあります。
年齢を問わず発症しますが、老化による変化をベースとして起こる疾患なので、圧倒的に中高年の患者が多くを占めます。
特に男性より、女性の発症率が約4倍と高くなっています。
変形性股関節症・腰部脊柱管狭窄症・腰椎椎間板ヘルニア・脊椎分離症・脊椎分離すべり症などでも膝痛が出る場合があります。
しかし、これらの疾患では膝痛だけでなく、腰痛、腰背部痛、大腿部の痛みなどを伴い、しかもそれらの痛みのほうが強いので鑑別は容易です。
また、内科の検査でよく行われる膝蓋腱反射(膝を木槌等で叩き、足が跳ねるかどうか見るもの。かっけの検査でおなじみ)を用いれば、膝の痛みがヘルニア等による脊髄の圧迫で起きているのか、膝の筋肉や腱などが原因で起きているのか判断することができます。
したがって、膝蓋腱反射で脊髄から出た運動神経の状態を見極めた上で、的確な判断をするように心がけています。
なお、膝の半月板損傷(膝関節を保護する軟骨)、前十字靭帯や後十字靭帯(それぞれ膝が前後にずれないようにする靭帯)の損傷など、スポーツ中のケガなどによっても膝痛になるので、その点を問診によって確かめ、原因を明確にしたうえで治療に取り掛かります。
変形性膝関節症の治療例
膝関節症の方は、まず膝の痛みを軽減させる必要があるので、特に膝痛に効果的な膝周囲のツボに鍼による治療を施します。
また、すねやふくらはぎにあるツボも膝痛に効果的です。ケガではない膝の障害は、膝裏を重点的に治療します。
高齢者は歩行障害に陥ると肥満になりやすく、膝痛が悪化すると同時に、消化器系の内臓(胃や腸など)にも悪影響を及ぼすので消化器系の内臓に繋がるツボへ鍼による治療を施します。
脊柱管狭窄症、脊椎分離症など背骨の障害を抱える方には、まず背骨周囲の血液の循環、気の循環をよくして、症状を改善することを優先します。
一方、腰椎椎間板ヘルニアの患者には、鍼による治療だけではなく、牽引などの療法も利用します。
脊椎分離すべり症の方には、患部周囲の筋肉を強化する運動療法を併用し、膝の中に関節液が溜まっている場合は、灸による治療を施します。
ただし、膝が変形している方、特に関節液が溜まっている方は糖尿病を患っている場合が多いので、灸による治療は温灸(やけどの恐れがないお灸)を用いて行います。
変形性膝関節症/鍼灸治療レポート1 女性 60代 主婦 変形性膝関節症
1年前から左膝の運動時痛に悩まされるようになった。特に階段を下りるときに運動時痛は顕著になった。近くの整形外科で診察を受けると、レントゲン検査の結果、変形性膝関節症と診断される。
軟骨が摩耗し、わずかに骨棘も形成されている。
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変形性膝関節症/鍼灸治療レポート2 女性 50代 自営業 変形性膝関節症
数年前から階段を下りるときや歩き出した瞬間に右膝に痛みが出るようになった。また、正座するときにも痛むようになり、歩行中の痛みも増してきたため、痛みの軽減を目的に来院。
膝が横にずれるような不安定感もあるため、歩行が困難になっている。
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変形性膝関節症/鍼灸治療レポート4 男性 25歳 会社員 変形性膝関節症
ランニング後、日常生活でも左膝に痛みが出現するようになり、激痛まではいかないが階段の上り下りや屈伸動作時に痛みが出現。セルフケアを行っても痛みが軽減しなかったため、ハリアップカレッタ汐留院に来院された。
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変形性膝関節症/鍼灸治療レポート5 女性 70代 主婦 変形性膝関節症
旅行等で歩行時間が長いと、膝の関節全面外側から腓骨頭付近にかけて痛みとだるさが出るようになり、ふだんは手押しタイプのキャリーケースを常用している。少しでも楽に動けるようにとハリアップ六本木ヒルズ院に来院された。
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変形性膝関節症/鍼灸治療レポート7 男性 60代 会社員 変形性膝関節症
ゴルフ後に右膝の腫れぼったさと膝の内側列隙に痛みを感じて整形外科を受診。「まだ半月板や靭帯は大丈夫なので水だけ抜きましょう」と言われ、なにもしないで放置していたら1ヶ月後に歩くのも辛くなり、以前肩の痛みで鍼治療を受けたことを思い出して、ハリアップカレッタ汐留院に来院。
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変形性膝関節症/鍼灸治療レポート8 男性 50代 会社員 変形性膝関節症
2020年11月、マッサージ整体を受けた後から左膝関節痛が出現した。
何日経っても痛みが引かないため、近くの整形外科に行ってみたが原因は分からず、処置としては水を抜くだけで治療という治療はされなかった。このままではまずいと考え、紹介されたハリアップ六本木ヒルズ院に来院された。
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変形性膝関節症/鍼灸治療レポート9 男性 40代 会社員 変形性膝関節症
2021年8月来院。以前、病院で膝関節に骨棘がみられ変形性膝関節症と診断を受け、一度手術をしている。
その後は経過良好だったが、2ヶ月ほど前から両膝に痛みが出現し、インターネットで探して来院された。
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変形性膝関節症/鍼灸治療レポート10 女性 80代 専業主婦 変形性膝関節症
2021年10月来院。数年前から右膝に痛みが出るようになり、病院で関節に骨棘がみられ変形性膝関節症と診断を受けた。歩いていると痛みが強くなってきて、階段を降りる際に右足に体重がかかると痛み出すため、病院で手術を勧められたが手術ではなく鍼治療を選択され来院された。
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変形性膝関節症/鍼灸治療レポート11 女性 40代 主婦 変形性膝関節症
テニスをしているときに左ひざを痛めた。
日中は座りっぱなしで、パソコンやスマホを見ることが多く、休みの日はテニスで思いっきり動いてプレーをしたいので、早く治したいとハリアップに来院。
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変形性膝関節症/鍼灸治療レポート12 女性 50代 会社員 変形性膝関節症
コロナで出社が減りリモートワーク中心の生活中に膝痛に。
膝痛で病院へ行ってはみたものの痛みは改善されず、そのまま様子を見ていたら、痛みがさらに酷く身体の限界を感じ、久々にハリアップ丸ビル院に来院された。
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変形性膝関節症/鍼灸治療レポート13 男性 50代 会社員 変形性膝関節症
ゴルフプレー中、スイングのフォロースルー時に右膝が痛くなり、プレーをやめてその日の内にハリアップに来院。
翌日にも大事なゴルフの大会があるため、なるべく痛みを抑えてほしいと普段から来院されているハリアップに直行された。
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変形性膝関節症/鍼灸治療レポート14 男性 30代 配送業 変形性膝関節症
来院される2週間前から両膝の内側に痛みが出ている。1ヶ月前から配達業を始め、筋トレにもなると思い、重い荷物を持ちながら走ったりエレベーターを使わず階段で運んでいた。
元々デスクワークで運動もしていなかったので、急に膝に負担をかけたことで痛みが出た様子。
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変形性膝関節症/鍼灸治療レポート16 男性 70代 変形性膝関節症
初めて膝に痛みを感じたのは約1年前。神経ブロックにも頼ったりもしたが、痛みは続き治ることもなく最近は右膝まで痛み出すようになったため、今できる治療法探していたところ、鍼治療で膝の痛みが改善したという話を聞いて検索し、ハリアップカレッタ汐留院に来院された。
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特殊な症状の方や症状がひどい方は豊富な治療実績を持った店舗へ行くことをオススメしています。