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腰痛症:腰痛症/鍼灸治療レポート10

女性 30代 会社員
症状:腰痛

現病歴

慢性的な腰痛があり日頃から腰が気になっていたが、来院される前日からさらに痛くなりそうな感じになり、我慢していたせいか来院当日は痛みが酷くなってしまった。特に右側の痛みが酷く、腰から脚にかけてズキズキとする痛みが出るようになってしまった。痺れ症状は出ていないが、前屈後屈ともに痛みが出てしまうため、早く痛みをとりたいとハリアップに来院された。

鑑別診断

前屈、後屈で痛みが出現すること、もともと慢性的な腰痛もあることから腰部から下肢にかけての筋緊張が顕著で、痺れなども出ていないことから筋筋膜性腰痛症と考えた。

治療法

ふだんからデスクワークでの姿勢不良があり、首から背中にかけても常に張り感があるので、うつ伏せの状態でまず上半身全体のマッサージをし、天柱(てんちゅう)、風池(ふうち)、上大椎(かみだいつい)、硬結が顕著な部位に刺鍼をして上大椎に置鍼。その後、腰から脚周りをマッサージ。
腎兪(じんゆ)、環跳(かんちょう)、殷門(いんもん)、風市(ふうし)、承山(しょうざん)、飛揚(ひよう)に刺激をし、腎喩に置鍼。
体勢を変えて仰向けになり、胃腸の調子が悪いということもあり、お腹周りの状態を確認しながらマッサージを。マッサージの後に天枢(てんすう)、中脘(ちゅうかん)、足三里(あしさんり)に刺激し、1回目の施術は終了。
痛みは完全に取りきたわけではないが軽減し、2日後に同様の施術を行い、施術後には痛みはほぼ消失した。1週間後に3回目の施術を行い症状は改善。
以降は、2週間おきに来院され腰痛予防、二次的な症状が発生しないよう予防のための治療を行っている。

仕事をしているときでも可能な限り1時間に1回は席を立って腰周りを動かすこと、腰周りやお腹周りが冷えないよに注意することを指導した。

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