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変形性膝関節症:変形性膝関節症/鍼灸治療レポート13

男性 50代 会社員
症状:右膝の痛み

現病歴

ゴルフのプレー中、スイングのフォロースルー時に右膝が痛くなり、プレーをやめてその日の内にハリアップに来院された。プレー直後の来院のため病院には行っておらず、歩行時、階段の昇降時で痛みが出ることを共有。
トレーニングは週3回、トレーナーはつけずにスクワットやデッドリフトなど下半身のトレーニングに重点を置いてやっているそう。翌日にも大事なゴルフの大会があるため、なるべく痛みを抑えてほしいと普段から来院されているハリアップに直行された。

鑑別診断

腫れや発赤などの炎症所見は無し。前後方引き出しテスト(-)、押し引きアプレーテスト共に(+)共に外旋時・鵞足部分に圧痛あり。
マックマレーテスト(-)、内反テスト陰(-)、外反テスト(+)
上記検査により、半月板には影響はないが、内側側副靱帯、及び鵞足が膝の痛みに関与していると考え、どちらに対しても治療していくことを共有した。

治療法

伏臥位で全身のマッサージを行い、筋肉、関節周りの状態を確認した。頚部や腰部にも硬さがあり、大腿二頭筋や内転筋にも硬さを確認できた。
次に鍼刺激で脳脊髄液の循環を良くし、痛みを抑えるセロトニン分泌を促すため、首の天柱(てんちゅう)・風池(ふうち)・完骨(かんこつ)に切皮程度の単刺を。その後、志室(ししつ)・殷門(いんもん)・委中(いちゅう)・陰谷(いんこく)・承筋(しょうきん)・飛揚(ひよう)・復溜(ふくりゅう)・太渓(たいけい)に単刺した。
仰臥位になり、膝周りの血海(けっかい)・鵞足(がそく)・三陰交(さんいんこう)に単刺したのち、右の血海と鵞足に5分間置鍼を行った。最後に下肢のストレッチを入念に行い、治療は終了。
治療後は歩く時の痛みがなくなったと話してくださった。

生活指導

膝をなるべく冷やさないようにすることと、ガニ股に歩いてしまうので、そうならないよう母指球で地面を蹴るように歩くことを意識するよう伝えた。
2回目以降、治療回数を重ねるごとに歩き方改善が見られ、膝痛も再発することなくゴルフ前後の治療を継続されている。

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