MENU

顔面神経麻痺:顔面神経麻痺/鍼灸治療レポート21

30代 男性 会社経営 
症状:左顔面神経麻痺(ベル麻痺)
発症:2022年2月21日

現病歴

いつものメンテナンスとして、首肩から背部のこわばりを解消しに90分の鍼・マッサージ併用のコースを受けに来院。施術中の会話の中で、「そういえば、一昨日からなんとなく顔に違和感がある」と相談された。
伏臥位での背部施術を中断し、座位になって顔面部を検めた。真顔では異常は見られなかったが、表情筋の恣意的動作を促すと額のしわ寄せ、閉眼、頬の膨らませで、左右差(左顔面部の表情筋に収縮の不足)が診られた。

鑑別診断

発症後2日の新鮮例だったことと、現時点では患者自身がことの重大性に気づいていなかったため、マネージャーに相談し、改めて鑑別診断を行った。額のしわ寄せが患側のみ不可だったことから、末梢性の顔面神経麻痺を疑った。

治療法

顔面神経麻痺を発症しているだろうことを告げ、予後は迅速な治療に左右されるので、直ぐに病院(脳神経外科なければ、かかりつけの耳鼻科)の受診を勧めた。
予想される検査や診断、治療法などを説明して、病院の治療と並行し、ドクター・リウ・メソッドでの鍼灸治療により予後を良好にすることを説明し、治療を開始した。

1回目の治療は、ドクター・リウ・メソッドに即した治療ポイント翳風(えいふう)・顴髎(けんりょう)・地倉(ちそう)、迎香(げいこう)、晴明(せいめい)などへの単刺および表情筋の部分ごとの指圧マッサージの施術が終了した後、マネージャーからの連絡により、劉総院長が来院し直接患者を診た。強刺激での鍼治療に患者も驚いていたが、「今、この鍼の刺激が予後を直接左右することと、その必要性」に患者も同意され、これから直ぐに病院を受診することと鍼治療を継続することを約束。
翌日は病院受診後の来院。末梢性の顔面神経麻痺と診断され、ステロイドとビタミン剤による投薬治療が開始された。
その翌日も治療を続け、劉総院長による説明と施術を。今朝から患側の左目から涙が絶えず流れているとのこと。やはり、発症直後から10日前後は症状が増強されるようだった。

発症後8日目。ペットボトルの水が飲みづらい。この頃になると症状の進行もある程度鈍化している気配があり、患側の落涙も治まっているとのこと。
まだ変化は実感できず。病院での化学療法も継続。患者の心境としては、仕事柄人と接する機会が多く、表情の異変をいちいち説明しなければならないのがストレスに感じているとのことだったが、発症から14日でペットボトルは飲みづらくはなくなり、表情筋に力が入る感覚が戻り始めている気がすると変化を実感し始めた。
施術後の写真も、当初の状態に比べると明らかに筋力が回復しているのが見て取れた。患側の額にも皺が寄せられ、まだ左右差はあるものの両目を閉眼でき、頬を膨らませた時の患側側の弛緩も減っていた。
ここで、諸事情により来院が中断し、8回目は約1か月後になり、病院での化学療法は3週間続き、現在治療は終了していた。麻痺は完全寛解には至ってはなかった。

発症から5週間経過した9回目の治療。自覚的に違和感は残るものの、日常の対面で他者に顔面の麻痺を気取られることはなくなっていた。食事などでも困ることはなく、強いて不便なことを挙げるとすれば、口を濯ぐ際に、患側からわずかに水漏れが生じることぐらいとのことだった。
それから一週間後、施術後の写真でも、左右差はかなり少なくなっていた。本人的にも結果に満足していたので、ここで治療は終了とし、今後はセルフケアの顔面マッサージを継続していただき、これまで通り身体のケアを当院で続け、その時の状況に応じて顔面神経麻痺のアフターケアをすることになった。

顔面神経麻痺のページを見る

ご相談・お問い合わせ

全店舗、どのような症状でも治療が可能ですが、
特殊な症状がひどい方は豊富な治療実績を持った店舗へ行くことをオススメします。

六本木ヒルズ院 Roppongi Hills

六本木ヒルズ院

セルリアンタワー院 Cerulean Tower

セルリアンタワー院

カレッタ汐留院 Caretta Shiodome

カレッタ汐留院

西新橋院 Nishishinbashi

西新橋院
※ハリアップにリニューアル予定。
現在、「ドクター・リウ鍼灸院 西新橋院(東京慈恵会医大付属病院前)」で運営しております。月曜日・水曜日、完全予約制となっております。ご了承くださいませ。