女性 30代 会社員
主訴:くすみ、たるみ
現病歴
顔が疲れている。30代に入り肌のたるみ、くすみを感じるようになり、クマも取れない。今は仕事も忙しく夕飯を遅くに食べることも増え、疲れて食後は直ぐ寝てしまうことも多い。
起きるのが辛くて朝から疲れている状態が続いていて、胃腸などの不調は感じないが、肩こりや目の疲れもあるため、首肩こりの症状改善とお顔のケアに来院された。
鑑別診断
長年のデスクワークとマスク生活のため、表情筋の筋力低下、座った姿勢を見てみると背中が丸まり頭が前に出てしまい、背中側にかなり負担がかかっている。
そのため呼吸も浅く噛み締めもあり、お腹は緊張が強く交感神経が優位に働いてると考察。
それに加え、全身の血流改善を促す必要性も重要と判断し、顔面部への血流促進と消化器系の調整、自律神経バランスも調整していくことを説明。
治療法
まずは伏臥位で全体を触診しながらマッサージをし、全体の血流を促す。
首肩から腰部にかけて刺鍼し、背部に置鍼を。次に臀部から下腿の可動域を見ながら刺鍼し、ふくらはぎに置鍼。仰臥位で股関節、腕周りを手技にて緩めたあと、お腹の張り感を確認し硬結部位に置鍼した。
後頚部から肩を手技で緩め血流を充分に促したあと、顔のマッサージ、翡翠ローラーで皮膚表面も滑らかにし、クマ、くすみ、たるみへのアプローチを鍼で行った。
生活指導
寝ている間に疲れをとりたいが、食事の時間が遅くなると消化活動で疲れがとれない体になっているので、夕方に軽く小腹を満たしてあげて就寝前の食事の量を減らす提案と、胸を開きたいのでストレッチポールの活用方法も伝えた。
体内リズムを整えるためにも、治療を続けるともっと体が楽になると来院頻度をお伝えし、治療終了とした。