腱鞘炎について
腱鞘炎の原因と治療例について
腱鞘は手や手指を動かす腱を囲む袋状の膜で、この腱鞘に炎症が起こって、手に運動時痛や痺れが生じる疾患です。 腱鞘炎になると、痛みによって手首の運動制限が起こります。
手首を動かすと痛く、特に掌屈、背屈をすると、痛みがひどくなります。
また、腱鞘炎の患者はタオルを絞れず、茶碗を持つことも難しくなるケースもあります。 安静にして手を使わなければ腫れや炎症はひきますが、使い続けると腫れがひかず、痛みを伴います。 手根管症候群も症状に共通点がありますが、腱鞘炎の患者はタオルを絞ることができないのに対して、手根管症候群の患者はタオルを絞ることができるという相違点があります。
関節リウマチも腱鞘炎と症状に類似性がありますが、関節リウマチの場合は、手首がこわばったようになり、ぎこちない動きになります。また、関節リウマチの場合は、痛みが生じる部位が広いという相違点があります。
腱鞘炎の原因
腱鞘炎には細菌が腱鞘内に入って起こる化膿性腱鞘炎、関節リウマチによる腱鞘炎もありますが、大半は外傷や内出血から発展した外傷性腱鞘炎と、手のオーバーユースによって酷使された部位が炎症を引き起こした腱鞘炎です。 成人の場合は、右手の母指や中指に発症しやすく、性別では男性より女性に多く、頚肩腕症候群によって、血液の循環が悪くなり、腱鞘炎が起こるケースもあります。 長期化、慢性化すると、ガングリオンを引き起こす場合もあります。
※ガングリオン・・・中にゼリー状のような物質の詰まった腫瘤で、手や手首にできやすい
腱鞘炎の治療例
腱は腱鞘というトンネルの中を滑走します。厚い筋肉がある部位と違って、細い腱と腱鞘を治療するので、回復が遅く、治療が長引く可能性が多いです。 ポイントは、手と手指に対する局所の治療で、鍼による治療のほかに、マッサージによる治療も有効です。また、温灸によって局所を温め、血液の循環を良くするのも効果的です 。
腱鞘炎/鍼灸治療レポート1 女性 68歳 主婦 腱鞘炎
来院の2ヶ月前から、手を使うと次第に痛みを感じるようになり、重いものが持てなくなった。
痛みがひどくなるに従い、家事など日常生活の動作にも支障をきたすようになったので、知人の紹介で当院に来院された。
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腱鞘炎/鍼灸治療レポート2 女性 30代 会社員 腱鞘炎
来院される2日前から起床時に左手の薬指にこわばりと痛み。病院には行かず、薬なども服用していない。ストレッチや温めるなどして生活し、少し軽減はされてきているが改善されず。
1ヶ月後のゴルフラウンドまでになんとかしたいと来院された。
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