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五十肩:五十肩/鍼灸治療レポート24

女性 40代 会社員
症状:左肩の痛み、左肩の運動制限

現病歴

2020年12月頃、自転車で止まっている車の横を通ろうとしたところ、車の扉が突然開き、扉と衝突。突き飛ばされてそのまま左側に倒れこみそうになったため、体を支えようと地面に手をついた際に左肘に激痛が走る。整形外科で診てもらったところ、肘頭骨折と診断を受け、4~6週間ほどギプスで固定後、リハビリを重ねて骨折は治ったが、骨折をした日から段階的に左肩が痛くなってきて、肘の痛みが治るころには肩が痛くなり腕が上がらなくなってしまった。整形外科で肩も診てもらっており、リハビリもしているが改善が見られないため困っていたところ、過去に美容鍼の治療を受けたことがあったハリアップセルリアンタワー院を思い出し来院。
仕事はデスクワークが多いため肩が辛くなることが多く、早く治したいという思いで来院された。

鑑別診断

左腕の屈曲約90度、外転90度のときに強い痛みと可動域制限がみられる。結髪結帯動作ができない。
ローテーターカフ、広背筋、上腕二頭筋に強い筋緊張。ギプス固定の影響で脇を締めていたことが影響しているのか、外肋間筋など左側の肋骨にも緊張があり、押すと強い痛みがある。
緊張は強いがペインフルアークサインやドロップアームテストは陰性。ヤーガソンテスト、スピードテストも陰性。夜間痛はない。
筋肉の拘縮が原因の左肩関節周囲炎(五十肩)と判断した。

治療法

肩の痛みでうつ伏せになれないため、側臥位で寝てもらい施術。ドクター・リウ・メソッドの五十肩治療では肘のアプローチを重要視しているが、今回の病態は正に肘を骨折したことにより肩の拘縮が強まり痛みが発症したケースだと考えられるため、まずは肘部の治療から行った。
上腕部から前腕部にかけて指圧マッサージを行い、曲池(きょくち)、少海(しょうかい)に刺鍼し、その後、肘の整体を行った。肘の整体後、結帯動作は少し改善。
頚神経叢、腕神経叢など、まずは神経の通りを良くするために翳風(えいふう)、天柱(てんちゅう)、風池(ふうち)、完骨(かんこつ)、扶突(ふとつ)に刺鍼し、その後、天宗(てんそう)、臂臑(ひじゅ)に刺鍼。肩の整体を行った。
施術後、左肩の痛みが10→7程度まで軽減し、関節可動域は120度ほどまで改善した。肩を冷やさないことと、前腕部のストレッチ指導して1週間後の来院を提案し、この日の治療は終了した。

2回目の治療は1週間後。痛みは10→8に。下着をつけるときが辛い。
治療は前回をベースに脇周囲、肋骨周囲の筋緊張へのアプローチと圧痛のあった中腋窩線上、第四肋骨下の肋間神経付近に浅く鍼で刺鍼した。
これにより痛みが10→4と大幅に軽減。関節可動域も140度ほどに改善した。ギプス固定により肋骨周囲の動きの低下、肋間神経に原因があることを説明し1週間後の来院を提案。

その後3~5回目も1週間おきに来院。デスクワークの量により日々の痛みの増減はあるものの、痛みは10→2ほどに軽減。可動域制限も160度まで改善した。
前傾姿勢になりやすいため胸部やローテーターカフのストレッチと自宅でのストレッチの頻度を増やすように指導。
6回目の治療で来院された際には、痛みが消失し、結髪結帯動作や可動域制限も左右差がなくなり改善。仕事も問題なく行えるようになり喜ばれていた。
肩の治療は終了し、現在は仕事の疲れやストレスが多いため、健康増進のために週に1回のペースで来院されている。

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