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ヘルペス・帯状疱疹:ヘルペス・帯状疱疹/鍼灸治療レポート7

女性 50代
症状:帯状疱疹

現病歴

ここ1年間、職場環境でのストレスが溜まっていて、心身ともに疲労を蓄積した状態が続いていた。来院される1週間前に、右の脇にピリピリとする痛みと疱疹ができていることに気付き皮膚科に受診したところ、帯状疱疹と診断された。
ステロイド剤を服用しているが他にできることはないかとインターネットで検索し、鍼灸治療が有効であることを知り、さらに調べてハリアップのホームページにたどり着いて治療を受けてみようと考えた。来院時は発症から1週間経過したところで、小さい疱疹がいくつか出ており、これ以上症状が悪化したり神経痛は残ったりしないかと心配されている様子だった。

鑑別診断

ピリピリとした痛みの性質や疱疹が背部に少しと脇から前胸部に出現している状態から、帯状疱疹(ヘルペス)と判断した。

治療法

帯状疱疹ウイルスの毒素に対して、免疫力向上を目的に疱疹部位が出ている部位や、ウイルスが活発に悪さをしている根幹の脊柱の際へ鍼・灸・マッサージの治療を行った。

疱疹が出ている部位を囲むように点灸を行い、斜刺にて疱疹を囲むように刺鍼。
免疫と関わりの深い腸の働きを高めることを目的に、腹部への鍼とマッサージを行った。

最初の3回は治療間隔を空けずに続けて治療をすることで、身体の状態が改善されウイルスに打ち勝てる身体を作れることを伝えて、2日後に2回目の来院予約をされた。
施術後は、身体が温まったことを自覚され、痛みは残るが少し和らいでいることを実感されていた。
ご自宅での注意点として、入浴時に患部を強くこすることにより摩擦で水疱が破れないように優しく身体を洗うこと。温めることは痛みを和らげるためにも有効なので、入浴して温めること。
エアコンなどで冷えることによって痛みが増すことがあれば、蒸しタオルを患部に当てて温めることを伝えた。また、体力を回復させるためにも睡眠は十分にとるように指導した。

前回の治療後、痛みが和らいだこともあり、寝るときに痛み止めがなくても眠ることができたと話してくださった。治療内容は前回と同様。
3日後、痛み止めを飲む間隔が24時間から48時間まで伸びた。痛みを感じることが少なくなってきたので、治療間隔を1週間に設定した。

5回目の治療で来院された際、状態を確認すると、神経痛などもなく疱疹も消失しほぼ目立たない状態となった。疱疹による痛みは感じず全く苦にならなくなったので、帯状疱疹の治療を終了した。
仕事の大変さやストレスから帯状疱疹が引き起こされているので、身体の状態を整えるためにも定期的な治療継続を勧め、現在は1~2週間に1回のペースで治療を継続している。
鍼治療を続けていることで、自律神経のバランスも安定してきており、体調の良さを実感されている。

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