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顔面神経麻痺:顔面神経麻痺/鍼灸治療レポート28

40代 男性 会社員
症状:左顔面神経麻痺(ラムゼイハント症候群)
発症:2022年10月21日

現病歴

2022年10月21日の起床時、水を口に含んだ際に口から水がこぼれてしまった。
最初はたまたまだと思っていたが、朝食を食べているときに左の目が閉じれないことに気づき、脳に異常があるかもしれないと思い、急いで病院を受診し頭部MRIと血液検査をしたもらった。
血液検査の結果、ラムゼイハント症候群と診断を受け、ステロイド、抗ウイルス薬、ビタミン剤を処方してもらい経過をみるように言われた。幸いにも、投薬治療で症状は改善されつつあったが、筋電図検査の結果、目の周り60%、口の周り15%と口の周りの筋肉の動きが悪いことが明らかとなった。このまま投薬治療だけで様子をみていてもいいのか不安になり、治療法をインターネットで検索したところ、鍼灸治療が効果があると知り、色々と鍼灸院を調べてハリアップの評価や症例のページが充実していたので来院に至った。

鑑別診断

閉眼はできているが力が入りきっていない。口角の挙上が弱い。
疼痛、味覚異常、聴覚過敏、疱疹(-)
増悪因子・寛解因子:特記すべきことなし

治療法

患側の動きを確認後、顔全体をマッサージし鍼施術に入る。
最初は、顔面神経根幹部の場所、翳風(えいふう)のツボから刺激し、次に顴髎(けんりょう)に置鍼。抜鍼後、顔面部をマッサージし、太陽(たいよう)、四白(しはく)、迎香(げいこう)、頬車(きょうしゃ)と順番に刺鍼し置鍼をした。
顔の施術後、腹部をマッサージし、天枢(てんすう)、大横(だいおう)、中脘(ちゅうかん)、関元(かんげん)に刺鍼した。
抜鍼後、再度腹部のマッサージを行い、側臥位にて顔面部の血流促進のため、頚部をマッサージしてから完骨(かんこつ)、風池(ふうち)、天柱(てんちゅう)、上大椎(かみだいつい)に刺鍼し、施術終了とした。
治療後は閉眼時の力の入りやすさを自覚され、次回の来院日までに自宅で行っていただきたいケアを指導。1週間後の来院が確定した。

前回治療後、全体的に力が入る感覚があり、1回の鍼治療でここまで変化が出るのかと驚かれていた。施術の内容は変えずに行い、さらに閉眼時の力の入りやすさを実感されていた。
3回目の治療後は口角が上がるようになり、口に含んだ水がこぼれなくなったと喜ばれていた。閉眼時の力もだいぶ改善されているので、四白の刺激を地倉に変更し対応した。

4回目の治療時、日常生活にほぼ支障はないが、笑った時に若干違和感があると話された。
寒くなったこともあるのか、改善のスピードが落ちてしまったかもしれないと少し落ち込まれている様子だったので初回来院時からの状態を比較し、確実に改善していることを共有した上で、前回同様に施術を行った。
治療後は口角の挙上もさらに上げやすくなったと実感され、日常生活にも支障が出なくなったので4回の治療で卒業とした。

発症後1ヶ月以内に治療を開始できたことに加えて、ご自宅でケアをしっかりと行えていたことが早期改善に繋がったと思われます。
病院で投薬治療で様子をみましょうと言われて、そのまま2週間、1ヶ月と経過し、後遺症となってしまう患者が多くいます。
鍼灸治療が有効であること、投薬治療と併用しながら行えること、早期治療が重要であることを多くの方に知ってもらう必要があります。

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