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頚椎症:頚椎症/鍼灸治療レポート20

男性 40代 会社員
症状:左頚部の痛みと痺れ

現病歴

来院される2週間前に、朝起きると急に左首から肩にかけての痛みが出現し、首を動かすことができなくなり、同時に起きたのかはよく分からないが手の痺れもある。
寝違えを起こしたのかと思い、近くの接骨院で治療を受け、治療後は少し首が動かしやすく感じたが、痛みはひかずじっとしていても痛みを感じるため、インターネットで検索し頚椎症に特化しているハリアップセルリアンタワーに来院された。

鑑別診断

ジャクソンテスト、スパーリングテスト陽性。
頚椎の椎間板が潰れやすいストレートネックがみられ、前に突き出た頭部を支えるために頚の筋肉や周囲組織に常にストレスがかかっていると考えられる。
神経根症状があるため、頚椎椎間板ヘルニアか頚椎症の可能性があると判断した。

治療法

首の痛みが続いていることによって頚部の筋肉の緊張もみられるため、筋緊張緩和、循環改善目的でマッサージを行い、そのあと痛みによる交感神経の興奮を抑えるため、筋緊張を改善するための頚部のツボ、天柱(てんちゅう)、風池(ふうち)、大椎(だいつい)に刺鍼。
板状筋、斜角筋などの負担が顕著で痛みの原因となっている筋肉にも刺鍼した。
治療後は痛みが軽減したが、神経根症状があるため、念のため整形外科を受診するように勧めた。

2回目は4日後に来院され、1回目の治療後、当日はややだるい感じが出たものの、翌日にはその症状は消え、痺れも痛みも軽減したと話してくださった。
前回の話を受け念のため整形外科を受診したところ、軽度の頚椎椎間板ヘルニアと診断されたが、治療後、特に気になっていた首を前に倒す動作時の痛みが改善。
3回目は2回目から1週間後に来院され、2回目、3回ほぼ感じなくなった。
不良姿勢による影響で肩や腰に負担がかかりやすいことと、体調や気候により肩や腰の辛さが出やすいため、筋肉の緊張緩和と循環改善のためにも2週間に1度の頻度で治療を継続されている。

生活指導

腹部に体幹を支える力が入っておらず、猫背になっている日常的な姿勢の悪さが頚部の椎間板に負担をかけやすくなっていることを説明し、初期は運動も控えていただき、頚部の安静を保ってもらうようにアドバイスを。
症状が楽になった後も正しい姿勢を意識してもらうように、座り方、立ち方の意識するポイントをお伝えした。 

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