女性 43歳 会社員
症状:朝、起きた時に首が回らなくなった。首を回そうとすると、ひどい痛みに襲われる。
他、ときどき背中の筋肉のこり、こわばりがある。
現病歴
痛みが発生したその日に、親戚の紹介で来院した。
鑑別診断
初めて来院した日に確認すると、頚部の回旋、後屈(後ろに倒す)がまったくできないことが判明した。また、問診の結果、過去の追突事故や運動中の追突などが原因ではないことが判明した。
肩甲骨の内側には痛みはなく、痛みは頚部に限定された筋筋膜性の一過性の症状であることが明らかになった。
治療法
首に負担がかからないよう、うつ伏せの状態で頚部の痛みのある部位、完骨(かんこつ)、頬車(きょうしゃ)、膏肓(こうこう)、肩井(けんせい)などへの鍼による治療と抵抗運動、頚部と背部への指圧・マッサージなどを併用した結果、1日目の治療で痛みは大幅に軽減し、可動域制限もかなり緩和された。
3日間連続した治療の結果、3日目に完治した。