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頭痛のメカニズムと鍼灸治療

2019/05/31

頭痛で悩んでいる人は全国に3000万人以上いると言われています。

頭痛にも様々な原因があり、対処法が異なります。ご自身の頭痛の原因を探し当てることが症状改善の近道です。
今回は頭痛の中でも大半を占める緊張型頭痛と片頭痛についてお伝えします。

緊張型頭痛は、後頭部から首筋を中心に頭全体がギューっと締め付けられるように痛み、午後から夕方にかけて目の疲れや倦怠感とともに現れやすい頭痛です。
これは頭の横の筋肉、肩や首の筋肉が緊張し血流が悪くなった結果、筋肉内に老廃物が溜まり、その周囲の神経が刺激されて起こる痛みです。
パソコン操作などで長時間同じ姿勢をとり続けている人に起こりやすい頭痛です。

セルフケアとして毎日できることは、軽めの運動やストレッチ、シャワーではなく入浴で血行を良くしましょう。
普段から同じ姿勢を続けないように、長時間のデスクワークをされる方は適度に休憩を入れながら仕事をしましょう。

片頭痛は20代から40代の女性に多くみられ、こめかみから目のあたりがズキンズキンと心臓の拍動に合わせるように痛みます。
片頭痛は脳の血管が急速に拡張することにより起きます。
脳の血管が拡張することで、周囲の神経を刺激し、その刺激で発生する炎症物質がさらに血管を拡張させます。
片側だけでなく両側出ることもあり、日時生活に支障をきたすこともある発作性の頭痛です。
また、体を動かして頭の位置を変えると痛みが増幅することも特徴。
前兆として、閃輝暗点(せんきあんてん)と呼ばれる視野の中にキラキラした光が現れる人もいます。

頭痛以外に吐き気、嘔吐などの症状を伴うことがあり、光や音、匂い、気圧や湿度の変化に対し敏感になります。
とくに生理前、女性ホルモンの乱れや季節の変わり目、ストレスから解放された時などに起きやすいです。
音や光に敏感になるため、賑やかな場所は避けて、暗い静かな場所で休むようにしましょう。
片頭痛を誘発するものにアルコールやチョコレート、ナッツなどがあります。
コーヒーや緑茶に含まれるカフェインには血管を収縮させる働きがあるため、片頭痛が出ている時に飲むのは効果的です。

緊張型頭痛も片頭痛も鍼灸による治療が大変有効です。

頭痛といってもそれぞれ原因が違うため、鍼灸治療も原因によりアプローチが異なります。
緊張型頭痛では主に鍼で首筋から肩にかけて筋肉の緊張を取るよう治療します。また眼精疲労がある方には目の疲れを取り、頭部の筋肉を緩めるよう治療していきます。
片頭痛はストレスとの関連が強いため、鍼で自律神経を調整し、心身ともにリラックスするよう治療します。症状が強いときに患部に強い刺激を与えると悪化させる原因になるため、手足に鍼をして血流を誘導するよう治療していきます。またツボを使って自律神経の影響を受けやすい内臓を調整し、ホルモンバランスを整えたりもします。

今や国民の4人に1人は頭痛もちと言われている現代。

痛みで悩む前の対処が大事ですね。

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