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頭痛の特徴と鍼治療

2020/01/18

頭痛といえば片頭痛と多くの人が思っているかもしれませんが、頭痛にもいくつか種類があります。
代表的なのは、
①緊張性頭痛 
②片頭痛 
③群発性頭痛
 
の3つ。それぞれ簡単に説明します。

緊張性頭痛

緊張性頭痛は頭が鉢巻きでギュ~っと締め付けられるような痛みが続いてしまう頭痛。
主な原因として、身体的・精神的ストレスによる筋肉の緊張が挙げられます。
とりわけ、デスクワークやスマホの長時間操作などで上半身が前かがみになったり、うつむいたりする姿勢が多いと頭を支える首・肩の筋肉にとても大きな負担がかかり、血流の悪化によって頭痛が起こってきます。
そこで、鍼・マッサージでは、瘂門(あもん)・風池(ふうち)・天柱(てんちゅう)・大椎(だいつい)といった首周りのツボや、膏肓(こうこう)・天宗(てんそう)など、肩周りのツボを刺激してあげて筋肉の緊張を緩和させます。
自宅でのケアも重要です。首周りを温めたり、運動をすることで筋肉をほぐしていきましょう。鍼治療と自宅ケアの両方しっかりと行えば緊張性頭痛は改善されていきます。

片頭痛

片頭痛は文字通り頭の片側が痛む頭痛と思われがちですが、多くの患者さんは両側に頭痛を感じます。また、片頭痛は前兆のあるものと無いものなどに分けられていて、女性に多いのも特徴です。
片頭痛の前兆は、目がチカチカするような視覚性のものが多いです。ドクンドクンと拍動するように痛み、大体4~72時間痛みの発作が続きます。また、階段の上り下りなど日常的な動作で頭痛が増していくのも特徴の一つで、吐き気や嘔吐を伴うことも多く、普段は気にならないような光や音、においを不快に感じます。
片頭痛の鍼・マッサージ治療は、緊張型頭痛でも紹介した首・肩回りのツボを使います。強い刺激を与えすぎないよう注意しながら施術していきます。

群発頭痛

群発頭痛は、左右どちらか片方の目の奥だけに激痛が起こるというとても特徴的な症状があります。
また、目の充血、涙や鼻水が止まらないといった症状もあり、20~40代の男性に多く発症します。群発頭痛を発症すると、上のような症状が1~2か月間ほど毎日続き、半年から2年のサイクルで発作の期間と症状のない期間を繰り返します。
群発頭痛は三叉神経(主に顔面の痛みを伝える神経)や自律神経(血液の巡りや体温調節にかかわる神経)が関係する頭痛に分類されていて、脳の視床下部への刺激が影響していると考えられています。何らかの理由で視床下部が刺激されると三叉神経へそれが伝わり、神経の枝が伸びている目の奥に激痛が走ります。また、目の奥の動脈が自律神経の作用で広がることも激しい痛みに関係しているといわれています。
鍼灸治療では自律神経を整えるような施術をします。すぐには効果が分からないことも多いのですが、治療を重ねるうちに徐々に自律神経が整い、発作の頻度が下がる、発作時の痛みが和らぐというように身体は変わっていきます。

焦らずじっくり整えていくことが肝心です。

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