原因不明の神経痛か便秘と言われた下腹部の激痛
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【来院患者】30代女性・会社員
【症状】下腹部の激痛、生理不順
【発症時期】2020年12月
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3ヶ月ほど前から左下腹部にズキンとした激痛が2~3秒現れることが続いて、気づいたらほぼ毎日3時間に1度のタイミングで現れように。
病院で診察を受けたところ原因不明の神経痛か便秘と言われたそうですが、もともと便秘気味になることもあって、病院ではステロイドの注射を打たれたが症状は変わらないまま。
症状が強いためとても不安になり何とかしたいと治療法を探していたところ、お腹の症状に特化したコースもあるコリトレールグループを見つけて、ドクター・リウ鍼灸院 渋谷駅前院に来院されました。
鍼治療を受けるのは初めてで不安でいっぱいだったそうです。
下腹部に強い張り感が腸よりも子宮付近に見られ、お腹に冷えはないが足がとても冷えている状態で、夜間痛はないけれど不安からなのかぐっすり眠れていない様子。
筋腫のような硬さはないものの下腹部の張りが強く、筋肉の緊張を引き起こしている原因に関してはこの時点で断定できなかったが痛みの原因は筋膜性のものと判断して治療を開始。
仰向けで腹部のマッサージ後に鍼を。さらに、後腹部・下肢のストレッチを行い、婦人科疾患に有効な経穴に鍼を。
痛みへの不安から頚部の緊張も見られたので、脳のバランスを整えるため治療を行ったところ、足の冷えが改善されお腹の張り感も消失し、リラックスできて体が軽くなったと、1週間後の予約を入れて帰られました。
初めての鍼治療から3日後、店舗に連絡があり3時間毎におそってくる腹部の激痛は完全に消失したと嬉しい報告が!
しかし予定していた婦人科の検診 骨盤MRIで、右下腹部に5cmほどの卵巣嚢種(血腫)が見つかったと、血腫が残るとチョコレート嚢胞化(※古い血液が溜まった嚢胞のこと。他の臓器と癒着すると強い痛みを引き起こすことや、子宮内膜症や卵巣ガンを引き起こす原因にもなりうる)する恐れがあると医者に言われとても落ちこんだ様子で連絡があったので、月経(生理)のタイミングで血腫を排出できるように鍼灸治療で自律神経を整え骨盤内の血流改善していくことを提案し、治療を再開しました。
3回目の治療後、月経(生理)がきたが血液量が少なく、腹部の激痛で病院で注射したステロイドの影響からかホルモンバランスが乱れている可能性があると病院で説明を受けたと話してくれ、血液量の調整・促進を目的に鍼治療と併用して自宅でのセルフ灸を指導。
4回目は月経(生理)から2週後に来院され、血腫の大きさが5cmから2cmまで小さくなっているが反対側の卵巣が少し腫れているとのことだったので、腎臓あたりの硬さをとりながらこれまで通り月経(生理)のタイミングを見て骨盤内・腸内環境とあわせて治療を継続し、2ヶ月後には5cmあった血腫は1.5cmまで小さくなりました。
お腹の張り感、足の冷えも改善し、月経のリズムも安定。
こちらの患者様は初めての鍼治療で最初はとても緊張されてましたが、思ったより鍼が痛くなかったこと、下腹部の激痛が初めての鍼治療で消失したことで、とても感動して頂けました。
原因不明と診断を受けた病院でステロイドを注射されたのですが痛みが改善せず、副作用として月経不順(生理不順)が起きたことで子宮に水が溜まるなどの症状が起きてしまったケース。
「注射を受けずに最初から鍼灸治療を受けていれば」と悔やまれていましたが、腹部の痛みの施術を受けていくうちに卵巣嚢腫の血腫も小さくなり、結果として良い方向へ向かいました。
鍼治療は副作用のないワクチン。
おひとりおひとりの症状に合わせた刺激で体調を改善できる、体にやさしい治療です。
お薬の量が増える一方の方、お薬の副作用で辛い方、鍼治療を併用してみませんか。