ぎっくり腰。
その名の通り、「ギクッ」と音を立てたような痛みが走り、動けなくなってしまう状態。
ヨーロッパで「魔女の一撃」と呼ばれているのも分かる気がしますね。
ぎっくり腰は「急性腰痛症」とも言われていますが、繰り返すことがあるので要注意!!
一番イメージしやすいシーンは重い荷物を運ぶ時ではないでしょうか。
引っ越し作業時に荷物を抱えたまま動けなくなってしまった方もいらっしゃるのでは?
重い物を持たなくても、座った状態から立ち上がった時、何か物を取ろうとして手を伸ばした時、犬の散歩中、ゴルフの練習時、くしゃみをした時など、
何気ない日常の動作で発症します。
腰は上半身の重さを支えているため、立っているだけでもかなりの負担が掛かっています。
ぎっくり腰で来院される方のほとんどが、「急な腰の痛みで・・・」とお話しされますが、私は「日頃から腰への負荷が大きく、ふとした動作がキッカケで腰痛を発症しているので、決して急ではないんですよ」とお答えしています。
腰痛でお悩みの方の身体を診てみると、腰の他にも腹部が硬く圧痛があったり、頚部、背部も張っており、全身のバランスが崩れています。
とにかく痛い!!靴下も履けないし、動けない。そんな時はどうしたらいいの?
患部が痛くて動けないようなときは、横になり、冷湿布等で患部を冷やしましょう。
筋肉が炎症を起こしているので、とにかく冷やす。温めるのはNGです。
お風呂は2~3日経って落ち着いてから。それまではシャワーで済ませるのがベスト。
熱感がなくなり動けるようになってきたら、無理をしない程度に動きましょう。
温めることで筋肉の緊張を和らげ血行も良くなるので、寒い時期はお風呂に入ることもおすすめ。お風呂上りに冷やさないよう、ご注意くださいね。
揉んだりしても大丈夫?
患部を押すと痛みが増強するので、直接腰を刺激するのではなく、腰から離れたツボを刺激してあげてください。
東洋医学では、「腰は腎の府(みやこ)」と言われていますが、長く続く腰痛の原因は「腎(じん)」にあると考えられています。
腰痛、肩こりなど、痛みがあるのは不調のサインです。
筋肉疲労や姿勢の悪さだけでなく、内臓の不調やストレスが原因で痛みが起きている可能性も。
いつもの痛みだからと放置せず、未病の段階でのケアを心がけてくださいね。