頭痛は大きく分けると2タイプ
時折やってくるしつこい頭痛。いつもならこの薬で大丈夫なのに、どうして今日は効かないの?頭痛持ちの方ならば一度は体験することですよね。
疲れや肩こりとは関係なく、脈に合わせてズキズキと痛む。
これは頭痛の中でも「片頭痛」と呼ばれるタイプのものです。
頭痛は大きく分けると「緊張型頭痛」「片頭痛」の2タイプがありますが、今回は自律神経に深くかかわる片頭痛のお話をします。
実は片頭痛の特徴は、「頭の片側だけが痛くなること」ではありません。
緊張型頭痛との大きな違いは?
頭の筋肉が硬くなることによって起こる緊張型頭痛との大きな違いは、
・心臓の動きに合わせて痛む感じがする
・音や光をうっとうしく感じる
・お酒やチョコレートなど、特定の食べ物で誘発される
・人によっては、頭痛の前にカメラのフラッシュを見たときのようなチカチカするものが見える
といった点です。
簡潔に述べると、頭に血が上りすぎ
生理前など体調が不安定な時期に片頭痛で悩まされる女性が多いのではないでしょうか。
先ほどからしつこく「脈に合わせて痛む」と繰り返しておりますが、これは片頭痛の原因が血管の動きそのものにあると考えられているためです。
何らかの理由で頭の血管が拡がり、すぐそばにある神経を刺激するために痛みが起こるのだろうと言われています。
簡潔に言いますと、頭に血が上りすぎ、ということです。
片頭痛に悩むアナタ、頭痛を感じるときイライラしていませんか?
また、頭が痛いとき、手足は冷えていませんか?片頭痛になりやすい方は、血行を良くするような食べ物―チョコレートやワインなどを摂っただけで痛みが出てしまうこともあります。
実は緊張型頭痛と片頭痛は対処法が…
緊張型頭痛と片頭痛は対処法が全くの逆。
緊張型は筋肉のコリが原因なので、軽い運動をするなどして血流を良くすれば治るのですが、ここまで読んでくださった皆様は同じ方法だと片頭痛が悪化してしまうことにお気づきでしょう。
ではどうすればいいかというと、答えは意外と単純です。
頭に血が上りすぎているのだから、鎮めて下に戻してやれば良いのです。
休む時間が取れる方は、おでこを冷やしましょう。そして手足を温め、のぼってしまった血液を下へと引き戻してください。
血流を安定させるため、可能であれば頭が痛む側を下にして横になるのがベストです。
安静にして休む時間がない方にはツボ押しがおすすめです。
私は片頭痛でお困りの方を治療するとき、「内関(ないかん)」と「太衝(たいしょう)」という2つのツボをよく使います。
内関は腕の腹側中央、手首のしわから指3本分下がったところ。
太衝は足の甲、親指と人差し指の骨が交わるあたりです。
手足へ血を戻す効果があるだけでなく、ストレスによるイライラや、生理による貧血までカバーできる使いやすいツボとなっております。
指でしっかり刺激するのは難しいので、ペンの丸いほうなどで押すとよいでしょう。
片頭痛は頭痛のみならず吐き気やめまいを併発することも多いので、痛みが出始めたころに対処するのが吉です。