浮腫み(むくみ)について
浮腫みとは
毛細血管から漏れ出した水分が皮下組織に溜まった状態を、浮腫みといいます。
長時間の立位や椅子に座位の姿勢を続けると、重力の関係で毛細血管から漏れた水分が下肢に溜まるため、立ち仕事の方や運転手、デスクワーカーの方に好発します。
通常は、時々横になって脚を上げるなど、日常の生活習慣を改善することで軽快しますが、心臓弁膜症や心不全など心臓の疾患の場合は、生活習慣だけで治癒することはなく、適切な治療が必要です。 また、生理的な浮腫みであっても、注意を怠って放置していると、最終的に下肢の浮腫みにとどまらず、心臓の機能の低下を招く危険性もあります。
若い人の浮腫みはあまり心配ありませんが、寝たきりの高齢者など、極度に筋肉の収縮力が低下している人にとって、浮腫みは恐ろしい前兆となります。 膝関節や足関節の周囲の浮腫みが悪化すると、心臓の機能が低下します。また、腎炎、腎盂腎炎などのように、炎症を抑えるために多量の水分が必要な疾患では、尿量が減少し、浮腫みが生じます。
心機能の低下、腎臓の疾患、尿毒症、肝硬変、肺性心など、さまざまな内臓の疾患によって、浮腫みが出現します。 肝臓がん、胃がん、肺がんなどで浮腫みが生じる場合もあります。
浮腫みの原因
東洋医学的には2つの視点で考えます。
➀体液・リンパ液などの循環不良
同じ姿勢を長く続けることで重力によって水分が停滞
➁疲労や睡眠不足・内臓機能の低下
心臓や腎臓、肝臓の働きが低下しているとき、薬の副作用や甲状腺機能低下症、ホルモンの異常などによっても浮腫みを発症
治療について
浮腫みが生じている局所への治療に限定するのではなく、まず機能が低下した内臓を刺激し、内臓機能のバランスを良くさせるための治療が大事になります。
また、頚部の周囲を刺激して中枢神経のバランスをとり、脳内ホルモンの調整をすることも重要です。 浮腫みが出現している局所への刺激は、患者の症状に合わせて選穴していきます。
なお、腎炎、腎盂腎炎など腎臓の疾患に対しては、免疫力の向上を図るため、弱刺激のお灸を併用した鍼治療を行います。
ご相談・お問い合わせ
全店舗、どのような症状でも治療が可能ですが、
特殊な症状の方や症状がひどい方は豊富な治療実績を持った店舗へ行くことをオススメしています。