女性 40代 会社員
症状:ぎっくり腰
現病歴
昨年11月頃から父親の介護のため九州~東京間を新幹線で頻繁に往復していたある日、起床時から急に腰が痛くなり歩くのも辛くなって来院した。
鑑別診断
長時間、不自然な姿勢で座っていたことが原因と思われるが、同時に介護だけでなく仕事も忙しかったようで疲れもストレスも溜まっていた様子。
両側の腰方形筋、仙腸関節の圧痛があり、前屈で痛みが強くなることから、今回の症状は、腰の筋肉の損傷による急性腰痛と判断した。
治療法
1回目の治療では、背部・足部の強い硬結に対して鍼治療を施す。急性のため、マッサージは首から臀部、ふくらはぎと時間をかけすぎないよう局所を指圧。
鍼施術は首や肩から肩甲骨にかけて単刺(鍼を刺して、すぐに抜く技)。腰臀部は骨盤の上部、志室(腰のツボ)、仙腸関節、ふくらはぎにも単刺。
座位でやや前屈みになってもらい腰背部の整体。以上の施術を2回繰り返す。
施術後は、歩く時の痛みが軽減した。
2回目来院時、前回より少し楽になったが、腰はやや重く感じる状態。
1回目と同様の鍼治療・マッサージ・整体で施術し、熱感・痛みが軽減していたので肩甲骨周りと腰のストレッチも行う。
1回目よりすっきり姿勢良く帰られた。
生活指導
忙しくても寝る前にしっかりお風呂に入ること。
腰からお尻部分を冷やさないように保温すること。
リラックスできるような音楽を聴いてよく休むこと。
また、腰に疲れを感じたときは委中(膝の裏にあるツボ)とふくらはぎを押すこと。
上記を繰り返し伝えた。