30代 女性
病状:顔面神経麻痺(ベル麻痺)
発症:2019年3月
現病歴
2019年3月に発症し発症後すぐに他の鍼灸院で鍼治療を受けていたが、あと3割ほど治りきらずに来院。
どうにかして元通りに顔の筋肉を動かして口角を上げたいとの思いで鍼灸院を検索し、当院を見つけ来院。
鑑別診断
顔面神経麻痺の発症前から仕事で過度なストレスを受ける。本人も自覚あり。
右口角が上がらない
完全に口をすぼめることができない
右側の筋肉全体が張っている
味覚異常はなし
以上の検査により、右の顔面神経麻痺と診断。
治療法
発症から1年以上経過してからの来院のため、まずは指圧で患側の、翳風・地倉に強刺激をし、その後同じツボに刺鍼、雀啄する。
翳風(えいふう)、 顴髎(けんりょう)、 地倉(ちそう) をメインに顔面神経麻痺の根幹部、神経に沿った刺鍼を中心に鍼刺激。
翳風・顴髎に20分置鍼。
1週間に2回の来院ペースで口角が上がり、前から見た時に見える歯の本数が増え、笑顔に輝きが戻った。
口をすぼめるのもほぼ問題ないところまで変化し、笑顔が作れることで、自然と溢れる笑顔の回数が増えた。
自宅での表情筋トレーニングや、ストレス解消法、顔のツボの押し方などをレクチャーし、セルフケアで保てるレベルまで回復した。