男性 50代 会社役員
症状:左肩の痛み
現病歴
半年前から両肩のいわゆる五十肩。最初は右肩に痛みがあったが、かばっていたら左肩にも痛みを感じるようになった。きっかけは特になく、肩を横から挙上した際に肩の前面に痛みがある。
お酒をよく飲み、ゴルフが趣味だが最近はフルスイングができず辛い思いをされている。
これまでのように週2回のゴルフを気持ちよくやるために早く痛みをとりたいと来院。
鑑別診断
左は90度、右は130度で痛みが出現。
腕を挙げたときに両耳につけることはできず、着替えの際や夜寝ているときに痛みを感じる。
問診と触診・検査の結果、運動奇形の変性による五十肩、肩関節周囲炎と判断した。
治療法
頚部から肩、肩甲骨周り、腕と手のツボに刺鍼する。 ゴルフでの疲労もあって自覚症状として腰痛も感じていたため、骨盤周りと臀部にも刺鍼し、マッサージ整体で緩めていく。
仕事が多忙なこと、またストレスを感じるような出来事も続いていて自律神経のバランスが乱れていると判断し、自律神経を安定させるためのツボ、百会(ひゃくえ)、頬車(きょうしゃ)、瘂門(あもん)にも鍼刺激。
肩の関節可動域改善、疼痛が軽減したため、肩関節周りと胸周りのマッサージ整体をして初回の鍼治療は終了。
2回目以降の鍼治療は、初回の治療内容に加えて、肩の症状に関係する肝臓、胆嚢、腎臓のツボを用いてさらに機能改善を図った。
途中、事情により中断期間があったが、10回の鍼治療でほぼ完治。