女性 30代 サービス業
症状:息苦しさ、胸のつかえ感、胃のつかえ感
現病歴
4ヶ月くらい前から症状が出現。
時間とともに自然に治るかと思っていたが症状がおさまらず心配になり、心臓や肺などの異常がないか病院で診察を受ける。
さまざまな検査を受けたがどれも異常はなく、医師からは「検査ではどこにも異常はない」と言われ、筋肉を緩める薬などを処方され、しばらく内服していた。
その後も辛い症状は続き、そのせいで眠れなくなり仕事にも支障がでてくるようになり、不安を抱えて来院された。
鑑別診断
頚部や肩部、背部の筋緊張が強く、呼吸が浅くなっている。
職場の人間関係などにストレスを抱えているようで、精神的な緊張も続いている様子。
腹部を触診したところ、冷えがあり硬さも見られた。
過度のストレスによる筋緊張と不安感による症状と判断。
治療法
頚部から肩部、背部の筋緊張の強い筋肉に対して単刺で刺激したあと、精神安定効果のある心包系のツボに刺鍼して深い呼吸ができるように腎系のツボにも刺激を。
1回目の鍼治療で苦しかった呼吸が治療後は呼吸がしやすくなり、胸の苦しさは軽減。
症状が緩和されてほっとした
2回目の治療は1週間後。呼吸が楽になり治療後はリラックスし、良く眠れるようになった様子。
その後の治療で初回の息苦しさや胸のつかえ感、胃のつかえ感の症状はすっかりなくなり、症状に対しての不安感もなくなった。
精神的ストレスは自律神経に影響を及ぼしさまざまなな症状が出現すること、鍼治療は自律神経バランスのの乱れを整える作用があることを説明し、症状改善後も1ヶ月に1回の治療を継続中。