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頭痛:頭痛/鍼灸治療レポート3

30代 女性・会社員
症状:頭痛(混合型)

現病歴

10年間ずっと、週に1~2回は頭痛に悩まされている。最初はすぐ治まるだろうと思い放っておいたがなかなか治ることはなかった。
病院にも行ったが、レントゲン・CT・MRIにすべてに異常はなかった。処方された薬を飲むと少し軽減するが、一度症状が出ると痛くて吐き気を伴い、夜も何回か起きてしまうくらい。
睡眠不足で辛く痛みも激しくなることがあり、仕事が忙しいことも重なって精神的に耐えられなくなったので、友人の勧めでハリアップカレッタ汐留院に来院された。

鑑別診断

右の後頭部、脊柱起立筋に筋緊張性の硬結があり、それが顕著に表れると痛みが出現。
過度なストレスが長期間にわたってかかっていたため、頭痛が慢性化している様子で緊張型頭痛と思われたが、精神的ストレスが続いたときは発作的に片側に痛みが出現することもあることから、筋緊張型頭痛と片頭痛の混合型と判断した。右耳が少し聞こえづらい状態で右目も疲れやすいので、右側全体の経絡の流れが滞っていることを指摘。

治療法

後頭下筋群の筋緊張緩和を目的に瘂門(あもん)、天柱(てんちゅう)、風池(ふうち)に刺鍼し、自律神経バランスの調整のため椎間のツボにも刺激。
刺鍼後はマッサージ整体を組み合わせながら脊柱起立筋全体を緩めていく。
仰向けの治療では顔面側頭部を走行する各経絡の流れを良くし、頚肩周りや体全体の血液量の調整のため手足のツボにも刺鍼して全身調整を。

初回の治療から筋緊張が緩和し、頻度は変わらなかったが頭痛の辛さが軽減した。
2回目・3回目の鍼治療は2日おきに来院してもらい、頭痛の頻度は週に0か1回までに減少。
2週間後に来院したときには、後頭部・脊柱起立筋の硬結はほとんどなく頭痛の戻りが少なかった。
疲れているときでも入浴時間を増やし、なるべく疲れをためないよう仕事もコントロールするようアドバイス。
自律神経の調整には腸の活性化が必要なことを説明し、次回治療までの腸内ケアとしてビフィズス菌サプリメントも飲んでもらった。

仕事が忙しいときや低気圧があるときは若干頭痛が出現するものの、夜中に起きたり吐き気まで起こることはほとんどなくなり、表情も晴れやかになった。
慢性頭痛も放置しておくと後頭神経痛に発展してしまう可能性もあることを説明し、いまは2週間に1度のメンテナンスで来院中。調子が良い状態が続いている。

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