男性 60代
症状:右肋間部の痛み
現病歴
1ヶ月前に右7-10肋骨間に帯状疱疹が出現後、肋間神経痛が残存。
過労や人間関係のストレスが重なり発症し、病院にて薬を処方され服用しながら経過観察をしていた。
最初の2ヶ月は触れるとヒリヒリ痛かったが、その後1週間はその痛みも少し落ち着いてきた。最初は一生残るものかと怖くなったが、落ち着いてきたので治る可能性を探してハリアップに来院された。
鑑別診断
念のため肋間の痛みが狭心症等の問題ではないと鑑別したうえで、帯状疱疹後の神経痛治療を進めると判断した。
治療法
肋間に沿うように肋間神経に刺鍼し、帯状疱疹を囲むように3点に施灸。
周囲の緊張した筋肉をほぐす目的で頚部から背部のマッサージをした後、自律神経バランス調整のため、百会(ひゃくえ)に置鍼。
免疫強化・腸内環境改善のため、気海(きかい)、大巨(たいこ)、関元(かんげん)に刺鍼をした。
治療の間隔は、最初の3回は1日おきに、その後は1週間に1回。
3回目で9割痛みは消え、さらに3回施術を重ねた結果、神経痛はほぼ消失し帯状疱疹の痕も薄くなった。
セルフケアとしては、ビタミンB1やB12の摂取、ストレスの緩和、睡眠の確保を優先してもらった。
仕事中も気になっていた痛みがなくなったことで仕事に集中できるようになり、余計なストレスが減ったことにより笑顔も増えふだん通り生活を送れるようになった。