女性 40代 会社員
症状:左肩の痛み
現病歴
昨年末からコートを着る際に突然左肩の後面から上腕後面まで痛みが出始めたので、今年2021年2月に整形外科に受診しレントゲン撮影をしたところ、五十肩と診断された。
服を着るとき以外で痛みは生じないが、スムーズに着替えが出できず困っていた。
他の鍼灸院で鍼治療を受けたが改善されず悩んでいたところ、友人がハリアップで五十肩の治療を受けて改善したと聞き、ドクター・リウ鍼灸院に来院された。
鑑別診断
左肩の屈曲と外転は問題ないが、内旋制限と外旋時の違和感。
頚部、肩甲骨に付着する筋肉の緊張が強く、レントゲンの結果から筋肉が拘縮したことによる肩関節周囲炎(五十肩)と判断した。
治療法
腕が痛く伏臥位が難しいため、側臥位で施術。
頚部から肩部、上肢の筋緊張緩和と血流改善を目にでマッサージ・鍼施術を行う。また、肩関節の可動域改善のために五十肩に対する整体法も併用。
一度起き上がってもらい、実際にコートを左肩から着てもらったところ、痛みが消失。
その後、伏臥位になれるようになったため、伏臥位で背部の緊張を取る鍼施術を行った。治療後、腕を動かす怖さはあるが、痛みなく着替えができるようになった。
2回目の治療は1回目の治療から4日後。
着替えは痛みなくスムーズにできるようになり、1回目の鍼治療から効果を実感できてびっくりされていた。
肩部、肩甲骨に付着する筋肉が硬いため、関節付着部の筋肉・腱にアプローチするためのストレッチを入念に行い血流改善を。
内旋の可動域も改善し、怖さもなく着替えができるようになった。
五十肩は痛みのある時期から一定期間が経つと筋肉が拘縮してしまい、肩関節の可動域制限が出てしまうので、改善までに時間を要します。
痛みが出始めた段階で的確な治療を行うことが早期に症状改善できることをお伝えした。