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変形性膝関節症:変形性膝関節症/鍼灸治療レポート4

男性 25歳 会社員
症状:膝痛

既往歴

オスグッド病(オスグッド・シュラッター病)
中学生の頃はサッカー部に所属していたが、中学3年生のときにオスグット病と診断され高校生では部活を辞めてしまった。
※オスグッド病:小中学生の男子に多い膝のオーバーユースによる成長期のスポーツ障害の代表疾患

現病歴

昨年の4月からトレーニングジムに週1回通い始め、ランニングマシーンで5kmほど走り運動不足を解消していた。
来院される2ヶ月前の今年1月からは通うペースを週3~5回に増やし、身体の調子の良い日は10~15km走るようにしている。怪我防止のための準備運動は欠かさず行っている。
ランニング後、徐々に左膝に違和感を覚え始めたがストレッチや入浴すると改善するので病院などには通わなかった。
最近になって、日常生活でも左膝に痛みが出現するようになり、激痛まではいかないが階段の上り下りや屈伸動作時に痛みが出現。セルフケアを行っても痛みが軽減しなかったため、ハリアップカレッタ汐留院に来院された。

鑑別診断

膝関節を他動的に動かした際に大腿四頭筋やハムストリングスに抵抗があり、疼痛部位が限局している。
膝関節周囲に炎症症状はなく、膝関節の怪我の経験もない。
オスグット病の既往歴があり、トレーニングジムでのトレーニングがオーバーユースとなったため筋肉の緊張による膝痛と考えられた。

治療法

膝の痛みを取り除くため大腿後面から膝裏の経穴、委中(いちゅう)などに刺鍼し、鍼のあとは膝裏にマッサージとストレッチを行い、血管・神経にも刺激を与えることで血流をより促進させた。
拘縮はそこまで強くなかったため1回の治療で膝の痛みは消失した。
今後もトレーニングを継続的に行えるように、股関節や膝裏の効果的なストレッチの指導を行った。

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