30代 女性 会社員(会計事務)
症状:首こり、肩こり、頭痛
既往歴
ごわごわとした頭痛。
現病歴
仕事はデスクワークで、毎月期中期末の忙しさがあり、3月から4月中旬までは確定申告の業務で睡眠時間を削って働いている。
首肩こりの慢性的な症状、ひどくなると頭痛に悩まされているためハリアップ六本木ヒルズ院に来院され、鍼治療を受けると症状が緩和するので通院を続けている。
鑑別診断
仕事中の頭痛が多く、無意識のうちに力が入る食いしばりによるこめかみや側頭筋にこりがある。
長時間座っていたことにより、後頭下筋の筋緊張、巻き肩、背中の筋緊張のほか血行不良により両足にむくみが生じやすく、背中まで張り感が強くなるときは胃腸の調子も悪くなる。
温めると症状は緩解し、長時間座りっぱなしの時間が続くと症状は悪化することから筋緊張型頭痛と判断できた。
治療法
伏臥位で頚部から背中にかけて、とくに膀胱経を指圧マッサージし、肺兪(はいゆ)、膏肓(こうこう)に持続圧を。背中をほぐすと呼吸が楽になるので、同じ場所を鍼でも刺激する。
腰は押圧をかけると痛むので触らず臀部から下肢を中心にマッサージでほぐしていく。
側臥位ではこめかみ、側頭筋、後頭下筋をしっかりと指圧マッサージを。頭痛は前、横、後頭部と出現するので、その日によって指圧の持続圧は調整する。
仰臥位にてストレスや疲労がお腹の硬さにも表れていたのでお腹のマッサージと頚部、僧帽筋上部線維にもアプローチした。
仕事に集中すると無意識のうちに力み、強く噛んでしまうことを共有。
こまめな水分補給と、座位でできるストレッチ・下半身の運動を指導した。