女性　50代　専業主婦
症状：首こり・肩こり

現病歴

数年前に鬱病を発症。病院にも通いながら薬も服用している。
一度、鍼治療を継続して治ったが、ここ最近になり落ち込みやすくなった。前ほどひどい症状ではないが、首肩こりも鬱病を発症した数年前から同時に気になり始め、慢性的に続いている。
以前はぎっくり腰の手前になるくらい腰をよく痛めていた。
今回、慢性的に続いている首肩こりの改善と自律神経バランスを調整したいとハリアップ六本木ヒルズ院に来院された。

鑑別診断

腕に痛みや痺れなどはない。姿勢を確認すると、肩甲骨がやや外側に開き、肩が前に出ていて猫背ぎみ。
菱形筋や肩甲挙筋の筋緊張が強く出ている。また、首の動かしづらさなどはないが肩を後ろに引きづらい。
娘さんが高校生になるため、その手続きなどで外出する機会が多かく忙しかったそう。
睡眠はとれてはいるが、眠りは浅い。胃や腸など消化器系の症状はとくになく問題ない。
娘さんが高校から家を出て海外へ、その付き添いで旦那さんも海外へ行くため、一人暮らしになり日常生活の変化あり。
環境の変化による不安やストレスが重なり自律神経系が乱れが影響した首肩こりと考えられる。

治療法

頚部から肩周りを中心に鍼・マッサージでアプローチ。
鍼は天柱（てんちゅう）、風池（ふうち）、完骨（かんこつ）、上大椎（かみだいつい）、大椎（だいつい）、肩井（けんせい）に刺鍼。
今回は短めのコースだったため、首肩周りを部分的に鍼刺激をし、上大椎に刺鍼後は赤外線をあて5分置鍼5。
自律神経支配の腹部をマッサージ、さらに脳神経へのアプローチにが頭部のマッサージも加えてリラックスした状態で自律神経のバランスを調整するよう治療を進めた。
施術後はリラックスできてだいぶ落ち込んだ感じもなくなり、表情も明るくなっていた。また、首肩周りもほぐれた感じを実感され、肩も後ろに引きやすくなったことを確認。
施術効果持続のために継続した治療を提案し、1週間後の来院指導。60分のコースでより全体的に身体を調整していく必要があること、継続して自律神経系の治療をしていくことを共有した。

2回目の治療の際には、前回の落ち込んだ感じはなく、とても良い調子を保てていると話してくださった。
自宅ケアでビフィズス菌を補うことも意識され、ベイビーフローラも飲み続けたことで体調も良い状態をキープできている。