女性 40代 会社員
症状:肩こり
現病歴
長時間、姿勢不良によるデスクワークが原因で引き起こされる首肩こり。
肩こりの症状がひどくなってくると血流が悪くなり、首肩周りだけでなくキーボードを叩くせいか腕までもむくんで張ってくる。
食いしばりもあるので顎周りの硬さが顕著で自覚されている。
鍼治療を受けるとこりだけでなくむくみも解消するとのことで、仕事が忙しくなってくると不定期に来院される。
鑑別診断
長時間座位による姿勢不良が原因で前頚部の胸鎖乳突筋や斜角筋、背部・腰部につながる僧帽筋や起立筋などの筋緊張が強い。
また、無意識のうちに力が入っていると考えられるが、食いしばりにより咬筋など顎関節周りの硬さが顕著。
前傾姿勢で巻き肩気味なので胸部や脇腹のつまり感もみられることから、姿勢不良による筋疲労性の肩こりと考えた。
治療法
原因と考えられる筋肉を中心に頚部や肩周り、顎関節周りの筋肉の緊張緩和、血流改善を目的に刺鍼。
鍼のあとに胸部、脇腹、前腕から上腕にかけてマッサージで血流改善。
治療後、首肩周り、顎関節周りの筋肉の緩みを共有し、腕もむくみも解消し細くなったと喜んで頂けた。
仕事の合間に行う首肩のストレッチと顎関節周りのマッサージを指導。
仕事が忙しいこともあって不定期来院だが、前頚部の張り感が強く感じるようになったら早めの来院をお勧めし、月に2~3回の来院を提案した。