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五十肩:五十肩/鍼灸治療レポート9

女性 60代 主婦
症状:右肩・右腕の痛み、だるさ

現病歴

来院される2ヶ月前から筋肉痛みたいな感じが肩の周りに出現し、上着を着るときの動作時に痛みが徐々に悪化し始め、包丁などを持つとき、少し力を入れただけでも痛みが出るようになった。
整形外科を受診しレントゲンを撮ってもらったが異常なしと診断を受けるも、なかなか痛みが引いてこないので鍼灸治療が良いのではないかと思い、ハリアップ丸ビル院に来院された。

鑑別診断

可動域を確認したところ右肩の結帯動作時痛や肩関節周囲の筋肉の硬結が見られた。
五十肩の可能性もあったが、ヤーガソンテストを行ったところ陽性反応が確認できたので、五十肩というよりも上腕二頭筋長頭腱炎の可能性の方が高いと考えられた。

治療法

初回の治療では上腕二頭筋長頭腱以外にも棘上筋や棘下筋といった肩関節周囲の筋肉が硬く、可動域が狭く痛みもあったので、上腕二頭筋長頭腱への刺激をする前に肩関節周囲の筋肉をマッサージと鍼で緩和させた。筋肉の硬さを取り、ある程度可動域が広がり痛みが軽減したところで上腕二頭筋長頭腱へ鍼刺激を行い、施術後はさらに可動域が広がり(結帯動作時に手が背中につくようになった)、痛みもスケール10から6に軽減した。
2回目は1週間後に来院。
肩関節周囲の筋肉は柔軟を維持したままだったが、可動域は少し元に戻って狭くなっていたので、上腕二頭筋長頭腱をメインに鍼で刺激を行い痛みの緩和をしつつ、可動域を広げるために肩関節周囲の筋肉にも引き続き刺激を加えた。
施術後には痛みはほとんど消失し、可動域も正常に戻ったことを患者さんと共有。
家事の負担もあるため、再発予防に1~2週に一度の治療を提案した。

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