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頚椎症:頚椎症/鍼灸治療レポート7

女性 30代 会社員
症状:左首の痛み、左手の痺れ

現病歴

来院の3ヶ月程前から、左頚の痛みが気になり出した。寝違えなど思い当たる原因はなく、徐々に痛みが強くなり、加えて左手にピリピリした痺れも出てきたため、2ヶ月半程前に近くの整形外科を受診した。
整形外科ではX線などの検査をしたが原因は分からず、頚部の牽引と湿布を頂くだけで、牽引の直後は良くなるが効果は持続しなかった。
1ヶ月程ほど整形外科に通ってみたが症状が改善されないため、1ヶ月半程前に自宅近くの鍼灸院に通い出した。
現在、週に1回のペースで鍼灸治療に通っているが症状は並行線。症状を良くするために他に手段はないかと考え友人に相談し、紹介されたハリアップ六本木ヒルズ院に来院された。
左頚が気になり出した頃と比べて頚の痛みはやや軽減しているかもしれないが、左手の親指に出ている痺れは改善している実感がない。
現在、楽になるのは入浴・鍼を受けた直後で、パソコン作業を行うと戻ってしまう。

鑑別診断

頚の自動運動:後屈(+)、左側屈(+)、左回旋(+)左頚の痛み、左母指痺れが増悪
その他の自動運動・抵抗運動は全て(-)
ジャクソンテスト(+)、スパーリングテスト(+)、肩自動運動(-)、チネル徴候(-)、アドソンテスト(-)、アレンテスト(-)、モーリーテスト(-)握力(-)、知覚(+:左母指手掌側が鈍麻)
上記結果、また入浴・鍼で症状改善しパソコン作業で悪化するということをふまえ、頚椎(特に第6頚椎周辺)の筋肉の緊張が強くなることにより、第6頚椎神経根への圧迫が生じ症状が発生していると思われる。
4月からテレワークが中心となり長時間(12時間前後/日)、画面がやや上方にあり見上げる慣れない姿勢でPC作業を行なっているということから、頚椎の椎間関節に負担がかかっている可能性が高い。

治療法

罹患筋周辺の血流改善と筋緊張緩和により第6頚椎神経根への刺激を減少させることにより症状改善を目指す。
また、脳脊髄液を意識した頚部、椎間関節へのアプローチにより、痛覚抑制系の賦活、腹部の刺激により自律神経を整えるアプローチをかけることで、より鎮痛効果を高めていくことを共有。
現在通っている鍼灸院では「痛い鍼」でも我慢して受けているとのことなので、刺激にも慣れていると考え症状改善速度を速めるために初回から椎間関節周辺まで鍼を刺入して変化を確認する。
患者は「他院で感じたような刺すような痛みではない。逆に辛いところに当たっていて気待ち良い」とのこと。施術後、手の痺れは3割位まで軽減した。
刺激に対する反応を見るため、まずは深追いせずに一旦様子を見る。次回は仕事との兼ね合いで1週間後に来院予定。パソコンの高さを調整することを指導。

前回の治療後、少しだるさが出たが翌日には軽減して気にならなくなったそう。逆にその翌日から手の痺れはほぼ感じなくなり、今も首を後ろに倒さない限り気にならなくなった。
前回同様のアプローチで、椎間関節周辺の刺激を単刺から置鍼5分に変更し、気持ち良いくらいの刺激感で置銭。
抜鍼後、手の痺れは消失し、次回は1週後に来院指導。

前回後、疲れで首肩こりは気になるが、左母指の痺れは出ていない。
パソコンの位置もしっくりくる位置が見つかり、頚の良い状態が維待できているとのこと。
症状改善し痺れも再燃していないことから痺れに対する治療は終了。
パソコン作業による首肩こりは残るため、症状の再燃を防止するためにも引き続き首肩こりを中心とした施術にして経過観察中。

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