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寝違え:寝違え/鍼灸治療レポート5

女性 20代 会社員
症状:寝違え
発症時期:2021年7月末

現病歴

2021年7月末頃、自宅でパソコン作業中に椅子から立ち上がろうと急に後ろを振り返った際、右背中にズキッとしたような痛みを生じた。その際は病院には行かず、近所の整体へ行ったが痛みに変化はなく、できる範囲で首肩を動かしたりしながら日常生活を送っていた。
2020年4月頃から新型コロナウイルスの影響で、自宅でのリモートワークが中心となり、1日7~8時間はパソコン作業をしているため、もともと自覚のあった首肩こりも感じるようになった。
また、外人さんと他国をつないでのリモートミーティングも多く、時差もあるため、夜中にする機会が多い。週にもよるが、よく仕事終わりにはお酒をよく飲んでおり、次の日の胃もたれ、便秘にもなりやすい傾向にある。
身体の鍼治療は初めてだが、以前に美容鍼ベーシックコースを受けて効果を実感されており、まだ残ってすっきりしていない痛みをなんとかしたいと、ハリアップ六本木ヒルズ院に4年ぶりに来院された。

鑑別診断

頚部の伸展時、左右側屈時の痛みはないが、前屈、左右回旋時に右背中の第2-3胸椎間の脊際部に痛みが生じる。熱感や圧痛などはなく、全く動かせないような痛みではないため炎症症状はないと判断。
パソコン作業で長時間座り姿勢が続き、首や肩が前に出てしまうことで痛みが悪化し、肩甲骨を後ろに引くような動作ですぐに痛みが軽減される。
後頭下筋、僧帽筋、肩甲挙筋、菱形筋、脊柱起立筋の緊張。胃もたれや便秘もあり腹部の張り、睡眠不足やひどいと頭痛もあるため、側頭筋の緊張もある。
仕事のストレスで自律神経バランスが乱れ、首肩の緊張が顕著になっているところ、慣れない動きをしたことで痛みが生じた、筋・筋膜性の寝違えと判断した。

治療法

痛みを軽減させる目的で、患部直接のアプローチとその周辺の首肩周りの筋緊張を緩和させる。
身体の鍼は初めてのため、様子を見ながら首肩周りの筋肉に対してのみ刺激を調整し鍼施術を行うことを説明。
まず、身体全体の緊張を確認するため、全身のマッサージを。次に天柱(てんちゅう)、風池(ふうち)、完骨(かんこつ)、頚部の阿是穴、上大椎(かみだいつい)、大椎(だいつい)、肩井(けんせい)、膏肓(こうこう)など、首肩こりにも関連した経穴に刺鍼し、鎮痛作用を促した。そのあと第2-3胸椎の脊際部に単刺後、置鍼5分。
一度起き上がった状態で頚部の動きを確認したところ、左右回旋時の痛みは消失、前屈時の痛みはあるものの治療前より軽減した。
最後に仰臥位で自律神経調整を目的に、腹部のマッサージ、睡眠不足や頭痛に対して頭部のマッサージをし、より頚部の可動域にアプローチするため、頚部のストレッチをして終了とした。

治療後は前屈時の痛みはなくなったものの、違和感が残る程度まで改善。左右回旋時の動きも痛みなく問題ないことを共有。
次回以降は頚部前屈時の違和感解消のための施術を提案し、一週間後の来院を指導した。

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