頚椎症／鍼灸治療レポート9

女性　40代　会社員
症状：左手の痺れ、左肩の疼痛

既往歴

5年前と8年前に2度交通事故に遭っている（追突事故）
事故後3ヶ月間は痺れが出現していたが、その後、自然に寛解

現病歴

来院される約1ヶ月前から左手の痺れ、左肩の疼痛が出現。椅子で変な姿勢で寝ていて起きたら発症することが多く、首を後ろに倒し、左に傾けると症状が悪化する。
このままでは日常生活にも仕事にも支障が出ると思い、ネットで検索し、ハリアップカレッタ汐留院に来院された。

鑑別診断

ジャクソンテスト、スパーリングテスト（＋）
首を後屈、側屈させ神経根の圧迫を確認。MRIにて若干の神経根の圧迫有ることを共有。
左手首から親指の先までの痺れが首を後ろに倒すと出現する。

治療法

首と頭の付け根部分の筋肉がかなり硬くなっているため、天柱（てんちゅう）、風池（ふうち）、完骨（かんこつ）に刺鍼後、脳脊髄液の調整を行うため、瘂門（あもん）、大椎（だいつい）に刺鍼。
痺れが出ている領域の神経根に刺鍼し、頚椎と肩甲骨の可動域確保するために頚部、肩部に抵抗をかけたストレッチ運動を行う。
姿勢が猫背気味なので、大胸筋、小胸筋のストレッチも加えた。
初回の鍼治療で左肩の痛みは5割減少。1週間はその状態が継続したが、2回目の鍼治療で残り3割程度まで減少。
そのあと少し変化が少なかったが、6回目には1割まで減少し、首の動作で疼痛に悩むことはなくなった。