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頚椎症:頚椎症/鍼灸治療レポート11

女性 40代 介護職
症状:左首の痛み

現病歴

来院される約1ヶ月前から左首の痛みが出現。もともと首肩のコリは酷い方だったが、明確な痛みを感じ始めた。次第に左腕から小指にかけて痺れを感じるようになり、整形外科を受診。レントゲンを撮り明らかな異常所見は見当たらないが、おそらく頚椎症だろうと診断され、悪化するようならMRIをと言われ飲み薬を処方された。
もともと薬を服用すると胃の調子が悪くなる体質で、今回も薬が合わなかったため、3日で服用を止めた。
現在は首も痛みもあるが、痺れの不快感が常にあるのが気になる。仕事は介護職で利用者さんの入浴介助で無理な体制で腕に力を入れることが多い。お風呂に入ったり、休日ゆっくりできた日は症状は軽くなる。
仕事が忙しく疲れが溜まると、首から腕の違和感が気になりなかなか寝付けないこともある。仕事に支障をきたし始めているため、できるだけ早く改善したいという思いで薬以外に症状が改善する方法がないかインターネット検索し、ハリアップに来院された。

鑑別診断

ジャクソンテスト、スパーリングテスト(+)
首を後屈、側屈させ神経根に圧迫負荷をかけると、首の痛みと手の痺れが出現。握力、知覚には問題がない。後頭下筋群の筋緊張が顕著。
病院での診断と徒手検査の結果から頚椎神経根への圧迫が生じ症状が出現していると判断。お腹の張りが強く、夜間痛もあることから内臓機能低下が考えられる。

治療法

血流改善と筋緊張緩和により、神経根への負担を減らす。内臓や自律神経へのアプローチにて、鎮痛効果と身体の回復力を高めていくことを患者と共有し、治療を開始。
瘂門(あもん)、天柱(てんちゅう)、風池(ふうち)、頚部阿是穴、上大椎(かみだいつい)、膏肓(こうこう)、肩髃(けんぐう)、曲池(きょくち)などに刺鍼し、頚部の血流改善のため上位頚椎のツボに置鍼した。自律神経、内臓系へのアプローチで仰臥位にて内関(ないかん)、天枢(てんすう)、中脘(ちゅううかん)に刺鍼し、さらに頚部の抵抗運動を行い、動かずに拘縮している部分に刺激を入れた。
施術後は常にあった痺れが消失し、痺れを感じないのは久々と話された。左側屈で少し左頚部に痛みが残存するも、緊張状態が元に戻る前に2回目の治療することを提案し、5日後に次回予約を確定。
施術後には患者にも笑顔が見られ、看護の仕事へのやる気も戻ってきているように感じた。

頚椎症は、不良姿勢が長時間続くことによって引き起こされるケースが多いため、日頃から頭の位置や、首のカーブを意識しながら、頭が前に傾斜していたり、首がストレートネックになっていると感じたら治療のサインと言えます。
今回のケースは、短期で痛み・痺れが消失したが、場合によっては長引くケースも多いため、痛みの長期化予防、未然に防ぐためにも普段からこまめに姿勢のチェックを行うことをお勧めします。

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特殊な症状がひどい方は豊富な治療実績を持った店舗へ行くことをオススメします。

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