MENU

股関節炎:股関節炎/鍼灸治療レポート7

女性 50代 会社経営
症状:股関節の痛み
発症:2021年4月上旬

既往歴

30代に子宮筋腫の開腹手術
現在は落ち着いている。

現病歴

30年前からよく腰臀部痛で苦労していたが、20年くらい前に整形外科で検査を受けたところ先天性股関節症と診断され、股関節由来の痛みと認識はしている。
普段からデスクワークが多いので、腰部から臀部のしんどさはあったが、来院される前の一週間で腰から股関節のだるさ、痛みを感じるようになった。股関節がかたまっているようで階段の昇り降りをするたびに、腰、臀部が痛むので困難な状態。
股関節脱臼の危険性もあるが、現段階ではまだ様子見、これ以上調子が悪くなったら手術と医師に言われたそう。
もともと鍼治療などはよく受けていて、少しでも股関節の痛みが楽になれるかなと思い、ハリアップカレッタ汐留院に来院された。

鑑別診断

全般的に股関節のはまりが浅いく、周りの筋肉にかかる負担が強いことを想定して、気を付けながら股関節の可動域を確認。
股関節の屈曲動作(膝を曲げて体に近づける動作)時、股関節がまっすぐ上がらず外に逃げてしまう。さらに、他動的に同じ方向で動かした時、右側の腰臀部痛、鼠径部が挟まれてるような違和感が強く発生。
他にもいくつかの動きで同じ痛みが発生し、特に膝を上げる動作が何らかしら加わると鼠径部に違和感が生じる。
両足の筋力や感覚の差はほとんどないが、圧痛や筋肉の硬さはは左が強く、立った時に左肩の高さが低い。
以上のことから股関節のはまりが浅いことで、筋肉に負担がかかり股関節を支えられなくなっとぃることで左右のアンバランスが生じ、さらに支持する筋肉やその周りの組織を圧迫、痛みや違和感の原因になっていると判断した。

治療法

股関節の屈曲により腰臀部痛が生じていると判断したので、体の後面全体の張り感を取り、股関節の動きをみることにした。
脳脊髄液の流れを促進、また鍼の効果をより高めるために完骨(かんこつ)、天柱(てんちゅう)、風池(ふうち)など首、肩周りから刺鍼を行い、後に腰の志室(ししつ)、腰と骨盤のつなぎ目周りの硬結のあるツボ、環跳(かんちょう)に刺鍼した。この状態で腰部、臀部の硬さを確認したところ、少しの緩みが確認できた。
それからは、大腿骨が骨盤にはまる部分を意識しながら、色んな姿勢で整体法とストレッチを併用し、普段あまり使っていない筋肉を動かして関節周りの血流を巡らせた。
施術後、効果測定をした際、仰向けでの鼠径部の痛みが消失し、自動での股関節の屈曲が外に逃げずにできるようになった。
腰まわりの痛みも大分楽になり、1割程度残存している状態を共有した。

だが、患者さんの経験上3日くらいで徐々に辛くなってくるので、あまり間隔を開けずに1週間以内の来院を提案。セルフケアとして軽い筋トレとストレッチを指導した。
2回目の来院時、前回の施術で動かした筋肉の反応がまだあることを確認。股関節の可動域や筋力、痛みから見てセルフケアに専念したことが確認できた。
鍼治療を重ねるたびに良くなっているので、施術の間隔を相談しながら来院されている。

生活指導

ゴムバンドを使って張力に抵抗しながら股関節に動きを与える、軽い筋力トレーニング。
股関節が開きすぎないようにゴムバンドを使って補助して行ってもらう、スクワットを指導。施術をしながら一番気になる筋肉をピックアップ、し集中してストレッチを行ってもらった。

股関節炎のページを見る

ご相談・お問い合わせ

全店舗、どのような症状でも治療が可能ですが、
特殊な症状がひどい方は豊富な治療実績を持った店舗へ行くことをオススメします。

六本木ヒルズ院 Roppongi Hills

六本木ヒルズ院

セルリアンタワー院 Cerulean Tower

セルリアンタワー院

カレッタ汐留院 Caretta Shiodome

カレッタ汐留院

西新橋院 Nishishinbashi

西新橋院
※ハリアップにリニューアル予定。
現在、「ドクター・リウ鍼灸院 西新橋院(東京慈恵会医大付属病院前)」で運営しております。月曜日・水曜日、完全予約制となっております。ご了承くださいませ。