女性　40代　会社員
主訴：目の下のたるみ、くま

現病歴

目の下のたるみとくまがかなり気になるようになってきた。仕事と家事・育児の疲れもあり、首や肩まわりがかなり凝っている。
自分でも色々とケアをしようとしたが、毎日の疲労もあってしっかりとケアできる時間が少ないので改善してほしいとハリアップに来院。

鑑別診断

長時間のデスクワークによる目の周りの筋肉の疲労・緊張やストレスや首肩こりによる循環不全が重なり、クマとたるみが発生していると判断。
疲労やストレスが内臓にも影響を与え、気血が滞っていることも考えられるので、内臓機能を整えることも必要。
特に目の下は皮膚が薄いため余計に目立ってしまっている。

治療法

上半身の循環を良くするためにも、まずは首肩こりの治療を行った。また、長時間のデスクワークによる姿勢不良で内臓が圧迫されると消化器系の不調に陥りやすく、その不調が肩こりの原因の一つとなるので、そちらも一緒に治療していくことを説明。
首や肩の筋肉の緊張緩和や顔への血流を改善をするために、うつ伏せで瘂門（あもん）、天柱（てんちゅう）、風池（ふうち）、完骨（かんこつ）、上大椎（かみだいつい）、大椎（だいつい）、肩井（けんせい）、天宗（てんそう）に刺激をしたのち、膏肓（こうこう）に置鍼。次に仰向けでお腹のマッサージを行い、大横（だいおう）に単刺、天枢（てんすう）に置鍼し、赤外線でお腹周りを温めた。
その後は顔と首に鍼を。首は硬結部位に単刺をし、顔は目の周りの太陽（たいよう）、攅竹（さんちく）、目元のたるみに数本鍼をして置鍼を行った。
1回目の施術から効果は顕著で、施術直後は顔全体のたるみは減りくまが薄くなった。
2週に1回のペースで4回施術を行った後から、同僚や家族から「変わったね」と言われるようになり、8回施術が終わった頃には、たるみもほとんどなくクマはなくなった。

デスクワークで肩こりは出やすいが、今以上に首肩こりが酷くならないよう時間が合ったら首肩を動かすように指導。
また、寝る前や入浴中など目の周りも眼の筋肉の流れに沿ってマッサージするように指導した。