月経不順／鍼灸治療レポート4

女性　30代　パート・主婦
症状：頭痛、月経不順

現病歴

初めて来院されたときは主訴は頭痛だったが、月経不順（生理不順）がありそちらも改善したくて、ハリアップに再来院された。

鑑別診断

ふだんから育児の疲れとプライベートでのストレスがここ数ヶ月で異常に感じるようになり、新たに資格取得のための勉強もはじめ睡眠時間を削っている状態。頭痛は長時間、勉強していると起こりやすいとのことから、頚部の筋緊張からくる緊張性頭痛と判断。
月経不順（生理不順）に関しては、精神的ストレスからくるホルモンバランスの乱れによるものと判断した。

治療法

まず伏臥位で頚部から肩、脊際、腰部、下腿にマッサージで筋緊張の緩和を図り、瘂門、（あもん）、風池（ふうち）に刺鍼後、風池、上大椎（かみだいつい）に置鍼を。肩甲骨内縁の緊張も強く、ストレス反応も確認できたので、膏肓（こうこう）に置鍼。また生理痛（腹部）もあることから、腰回りに刺鍼し血流改善を図ったあと、仙骨部にも置鍼した。
次に、仰臥位で陰陵泉（いんりょうせん）、陽陵泉（ようりょうせん）、三陰交（さんいんこう）、飛揚（ひよう）に刺鍼し、飛揚は置鍼。身体の冷えの症状、特に腹部は硬さと冷えがあるので腹部は赤外線で温めながら置鍼した。
再度頚部のマッサージを行い、この日の鍼治療は終了。施術後、頚部の硬さはとれているのを実感して頂いた。
月経不順（生理不順）に関しては、その場での判断は難しいが、施術後は身体が温まっている感じがしているので、保てるように治療と自宅でできるケアを続けるとのことだった。