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肋間神経痛:肋間神経痛/鍼灸治療レポート 6

女性 60代 主婦
症状:右背部から腋窩、前胸部の痛み

既往歴

2020年5月頃発症 帯状疱疹

現病歴

約1年前、朝起きたときに右背中の痛みを感じるようになった。痛みが気になるため近くの整形外科を受診したところ、前日の草むしりを原因とした筋肉痛であろうと言われ、痛み止めの飲み薬、湿布を処方された。整形外科で言われたとおりのケアをしていたが、2週間経っても痛みが変わらず、皮膚に水ぶくれのようなものができていることに気付き、また、逆に痛みが増しているように感じられ、本当に筋肉痛なのであろうかと不安になったため、発症して約1ヶ月後に別の総合病院に受診し、帯状疱疹後肋間神経痛の診断を受けた。
飲み薬、塗り薬など処方されたものは使いケアしていたが痛みは大して改善されず、ブロック注射なども実践しているが、直後は痛みが軽減されるがすぐに痛みが戻ってしまう。
このままずっとこの痛みに悩まされるのかと思い不安になり友人に相談したところ、ハリアップ六本木ヒルズ院を紹介され、少しでも痛みを改善できる可能性があるのであれば試してみたいと思い来院された。

鑑別診断

頚部、肩部の自動運動において、こり感、張り感はあるが痛みはなく、主訴周辺の痛みを誘発をさせるようなこともない。
胸椎第6~9番9辺りの右脊柱起立筋周辺、腋窩など(肋間神経に沿って)重だるいような痛み、稀にビリビリした痛みを伴う。
寒冷刺激や労作により症状は増悪し、入浴、圧迫で緩解する。
ただれているような状態ではないが、少し疱疹のようなものがあったような名残があることから、主訴の右背部痛は病院での診断の通り、帯状疱疹の後遺症である肋間神経痛の可能性が高いと思われる。

治療法

1回目の鍼治療は、主訴の鎮痛目的、また、痛みによって引き起こされる二次的な痛みを軽減することも目的として、頚肩の施術から罹患している肋間神経周辺の血流改善、筋緊張緩和を目的として治療を行う。
患部だけでなく、腹部のアプローチから鎮痛ホルモンの分泌促進を目指した施術も行うことで早期改善を図る。

まずはうつ伏せで全身をマッサージした後、天柱(てんちゅう)、上大椎(かみだいつい)、大椎(だいつい)、志室(ししつ)、命門(めいもん)、委中(いちゅう)、承山(しょうざん)、罹患している神経の神経根周辺に鍼刺激でアプローチし、側臥位で罹患している神経をふまえて、神経根、腋窩に単刺した。
神経根周辺へのアプローチの際、痛みの感じる部分にビリッとした感じがでたとのことだが、その後、痛みがやや軽減した。
最後に腹部、中脘(ちゅうかん)、天枢(てんすう)、大巨(だいこ)へ単刺し、罹患神経の該当する胸骨周辺に単刺して終了とした。
施術後、痛みはやや軽減するもまだ残存した。発症してからの期間が長いことで周辺の筋緊張が強まっていることなどにより、より痛みが強まっていることを説明し、少しずつ鍼で刺激を入れ緊張を緩めていくことで症状改善を目指していくことを共有。
罹患部分を冷やさないこと、筋緊張が強まることによって肋間神経の圧迫が強まると症状を誘発する虞があるため、労作には気をつけることを指導した。
→次回、ご予定の兼ね合いで1週間後に来院予定。

前回の治療後、翌日までは血流が良くなった感じでやや痛みが軽減していた。ただ、2日後くらいからは少しずつ痛みが戻ってきた。
施術は前回同様、前回よりも刺激量は少し強め(神経根周辺のアプローチに関して、より鍼の刺激が強く出るように刺激量を調整)に施術した。

2回目の治療後も施術による痛みなど残ることなく、その後の施術でも回を追う毎に症状改善期間が少しずつ延びて(当初は翌日までの効果持続期間が5日前後続くようになってきている)いて、痛みが出たときの痛みの強さも気持ち減少傾向である。これまで試したものの中で改善している実感がしっかりあるので、継続して治療を続けていきたいと話してくださいました。
結果として発症から期間が経ってから帯状疱疹への治療を開始したこともあり、後遺症になってしまっている症状のため、すぐに症状消失というわけにはいかないが、鍼治療による変化も実感して頂けていることからも改善の可能性はまだあるものと思われるため、早期にすこしでも症状改善できるよう治療を継続されている。

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