女性 20歳 会社員
症状:不眠症
現病歴
中学生の頃から眠れる月と、眠れない月があり、どちらも日中はあくびが出てだるい症状。最近では脳を摘ままれるような痛み、頭皮が痛くなる、まぶしい光を感じる、片頭痛などの症状がでるが病院で診察を受けるも原因不明とのこと。
今年から新社会人で9月末までZOOMにて研修だが10月から出社予定。
外出時はコンタクト使用。自宅では裸眼で研修に参加していた。ストレスは感じていないが夢を見ることが多く、寝つけず、寝ても2時間寝たら目が覚めてしまう。朝5時頃お散歩に出てま2時間睡眠をとる生活が続いているため、症状改善と体調を整えるためハリアップに来院された。
鑑別診断
頚椎の状態を確認するとストレートネック気味。筋緊張などはあまり見られなかったが、瞼のむくみ、サメ肌、ふくらはぎなどはむくみがあり、体循環の悪さが伺えた。
中学生の頃から起立性低血圧の症状があり、日中はあくびが出てだるい。入眠障害、途中覚醒が1ヶ月以上続いていて、生活のリズムに慣れないことや環境の変化による緊張、眠れないという不安など、自律神経バランスの乱れからくる不眠症と診断。
治療法
ストレートネックによる頚部の筋緊張緩和のため胸椎第3-4番付近の指圧を意識した。指圧の後は天柱(てんちゅう)、風池(ふうち)、首こり箇所の阿是穴に単刺し、上大椎(かみだいつい)に置鍼を。
続いて、背中の緊張緩和のため、肺兪(はいゆ)、膏肓(こうこう)、肩甲骨内縁、志室(ししつ)、大腸兪(だいちょうゆ)に単刺し、腎兪(じんゆ)に置鍼した。
仰臥位では、自律神経を整える目的でお腹周りに単刺したあと、内関(ないかん)、三陰交(さんいんこう)にアプローチし、頭皮への水牛鍼で刺激をしていると、目窓(もくそう)のところにいつも痛みが出ることを共有。長めにアプローチをして痛みを緩和させた。
最後に脳神経疲労コースの頭部の手技、首のストレッチにて施術終了。
施術後、頭のつっぱり感は改善、座っている姿勢も改善され真っ直ぐになった。次回来院時に、施術翌日以降の睡眠はどうだったのか経過を伺う。