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腰痛症:腰痛症/鍼灸治療レポート13

男性 50代 
症状:腰痛症

現病歴

仕事で椅子に座っていると腰が徐々に重くなり、椅子から立ち上がる時や前かがみの姿勢で腰が痛くなる。
来院される一週間前から腰の重い感じが続いたため、ハリアップに来院された。

鑑別診断

下肢にしびれや感覚障害がないため腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛はなく、胃腸や内臓疾患も特に問題はない。
デスクワークによって腰の筋肉の緊張から起こる筋・筋膜性腰痛症と考えられる。

治療法

デスクワークで首の筋肉が緊張しているので、うつ伏せになってもらい、首の後ろの天柱(てんちゅう)、風池(ふうち)、完骨(かんこつ)、大椎(だいつい)に刺鍼。
首は脊柱起立筋で腰までつながっており、パソコン業務で頭の重みが首の緊張をよび腰に影響を与えるため、ドクター・リウ・メソッドの腰痛治療では首から施術に入ります。また、脳の中枢神経に近く迷走神経にアプローチをかけ、鎮静作用のあるドーパミンの分泌を促す。次に背中の胸椎9番の横の肝兪(かんゆ)に刺鍼。ここは僧帽筋や脊柱起立筋で腰につながり、東洋医学では筋肉を司るツボであるため刺鍼を。
その下の腰部、臀部に筋緊張があるので腰の志室(ししつ)、仙骨の周り、股関節周りの環跳(かんちょう)に刺鍼したあと、脊柱起立筋や腰方形筋の筋緊張の緩和を目的とし、腰骨と仙骨のつなぎ目にある大腸兪(だいちょうゆ)に置鍼。赤外線で5分間温める。抜鍼後は大腿後側の殷門(いんもん)、ふくらはぎの承筋(しょうきん)に刺鍼。
腹筋と背筋のバランスが崩れて腰痛を引き起こしやすくなっているため、今度は仰向けになってもらい、脇腹にある帯脈(たいみゃく)、臍の横の天枢(てんすう)に刺鍼を。
今度は膝を立てて脛にある足三里(あしさんり)、陽陵泉(ようりょうせん)に刺鍼し、内臓機能を高め自律神経のバランスをとり内臓体性反射によって腰部の緊張をとります。また臀部の緊張をほぐすため、股関節周りのストレッチ、ふくらはぎの緊張緩和に足首の回転運動を行い、最後に顔の頬の真ん中あたりに腰痛点があるので母指で軽く圧迫。
施術後立ってもらい、前屈動作や椅子からの立ち上がり動作をして頂き、腰痛が改善しているのを患者と共有確認した。

生活指導

腹筋、背筋、臀筋、大腿四頭筋のバランスがくずれると腰痛を引き起こしやすいので、膝を立てて仰向けの体勢でお尻を上げたり、おへそを見るように頭を20度位上げる動作を朝と夜のお風呂上がりの筋肉が柔らかい時に筋力トレーニングすること。
仕事中1時間に1回は首を斜め前に倒すストレッチをして僧帽筋を緩めて、両肩を後ろに引くストレッチをして腹部の圧迫を減らし腰痛の改善を図って頂くことを共有した。

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特殊な症状がひどい方は豊富な治療実績を持った店舗へ行くことをオススメします。

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