男性 20代 学生
主訴:眼精疲労、目の下のクマ
現病歴
ここ最近テスト勉強で徹夜が続き、眠れていないせいか、目の疲れる感じと目の下のクマがひどくなってきた。
首肩の凝り感もいつも以上にひどく、集中力が落ちている気がする。普段は筋トレを週3-4日したり、サウナに行って頭や目をすっきりさせているが、テスト期間中で行くことができず調子が良くない。
眼精疲労とクマをどうにかしたいと来院された。
鑑別診断
首肩の僧帽筋の筋緊張が顕著で冷えもあるため首肩の血流を滞らせてしまい、目の周りまで血流が行き届いていない状態。
また、ストレスによる肝機能の低下により血流低下が起こるため、目の疲れやクマができていると判断した。
治療法
患者はオーダーメイド美容鍼の80分コースを選択されていたので、まず伏臥位で頚部から背部、腰部と全身のマッサージを行った。次に首肩の硬さをとるために天柱(てんちゅう)・風池(ふうち)・完骨(かんこつ)・上大椎(かみだいつい)・肩井(けんせい)に単刺を行い、より硬さの強い天柱に置鍼をした。
次に肝機能と血流改善を図るために、背部の膈兪(かくゆ)と肝兪(かんゆ)に左右それぞれ単刺を行い、そのあと仰臥位で肝機能向上のため、期門(きもん)に指圧を行った。
次に顔への施術。睡眠不足で交感神経優位になっていることもふまえ、お顔全体の翡翠ローラーでリラックスできるように心がけ施術を。眼の血流改善を図るために、攅竹(さんちく)・魚腰(ぎょよう)・四白(しはく)・太陽(たいよう)に置鍼を行った。
施術後は目がはっきりと開いており、くまが薄くなっていた印象を受けた。
眼の疲れを感じたときに美容鍼で置鍼した部分に指圧すると良いことを伝、施術終了とした。