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腰痛症:腰痛症/鍼灸治療レポート21

女性 50代 主婦
症状:仙腸関節性腰痛

現病歴

普段運動などする習慣がなく、体が硬くなっているのを日々感じていたところ、掃除中に左腰を負傷した。
日常的な主婦の仕事に差し支えるため行きつけの整体に通うも治らず、整形外科に行きレントゲンを撮るも骨に異常はなく、医師からは仙腸関節の問題で痛みが出ているのだろうということで、新たに腰痛に強い鍼灸院をインターネットで検索して、ハリアップカレッタ汐留院に来院された。
靴下を履くときの痛み、朝起きがけに動くときの痛み、屈んで物を取るときの痛み、ベッドから起き上がるときの痛みと日常些細な動作がいずれも辛く、早く改善したいという思いがあった。

鑑別診断

股関節の可動性をみていると90度に曲げたり外に開いたり、内側に閉じたりする動きで痛みが出現。
仰向けでお尻を上げる動作ができない。左足に荷重をかけると幹部が痛い。
レントゲン、MRIは異常なし。
圧痛部位として、仙骨と腸骨の間の部分にあったので、上記所見ふまえ仙腸関節性の腰痛と判断した。

治療法

腰痛治療は頚部から行うことで脳内ホルモンの分泌を促すとともに、脊柱起立筋と背骨で腰と繋がっているため関連があると判断し、頚部から背部までマッサージと鍼を行った。
次に、環跳(かんちょう)や臀部の硬結部位、特に大臀筋や中臀筋のついている部分を狙い刺鍼を。仙骨の次髎(じりょう)、中髎(ちゅうりょう)に刺鍼後、腰部を緩める委中(いちゅう)に刺鍼した。
股関節の動きを制限している大腿筋膜張筋や腸腰筋を緩めるためにマッサージ整体・ストレッチを併用し、状況に応じて抵抗運動も行い、ふだんうまく使えていない筋肉に刺激を入れて動けるように治療を進めた。
初回の治療で、ベッドから起き上がるときに若干痛みが出るくらいまで減少し、靴下を履く動作やその他の痛みはその場で改善された。

その後、2回の治療で完全に痛みは消失し、いつも通りの日常を送れるようになった。
痛みを抱えながらの主婦業はとても辛いものがあったが、少ない治療回数で結果がでてとても助かったと、話してくださった。現在は、月に2回ほど腰痛予防のためのメンテナンスで通っている。

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